バス乗務員バス乗務員

本日もご乗車ありがとうございます。

 

運転手運転手

北海道で観光バスの運転手をしているやまやまです。

 

7月は北海道の短い夏の始まりの季節です。

 

 

北海道は雪の心配をせずにいられるのは、

5月中旬~10月中旬の半年間ほどです。

 

 

レンタカーや自家用車で

北海道を観光するのでしたら、

雪の心配の無いこの半年間をオススメします。

 

JAL 飛行機

 

今回は「女満別空港」イン、

「たんちょう釧路空港」アウトを

例に上げてご紹介します。

 

 

「たんちょう釧路空港」イン、

「女満別空港」アウトの場合は、

ルートを逆にして行程(旅行日程)を組んでみて下さい。

 

 

また、通り道の近くでオススメな

隠れた景勝地も紹介していますので、

以前に行ったことのある景勝地は省いたりして、

あなたの旅行の行程を組む参考にしてみて下さい。

 

 

1日目

女満別空港

~(35分)~

美幌峠

~(45分)~

硫黄山

~(25分)~

摩周湖

~(45分)~

札弦道の駅

~(60分)~

オシンコシンの滝

~(15分)~

ウトロ

 

 

2日目

ウトロ

~(15分)~

知床自然センター

~(15分)~

知床五湖

~(25分)~

知床峠

~(30分)~

羅臼道の駅

~(1時間10分)~

トドワラ(野付半島ネイチャーセンター)

~(1時間30分)~

摩周道の駅

~(1時間)~

阿寒湖

 

 

3日目

阿寒湖

~(30分)~

オンネトー

~(1時間30分)~

阿寒町道の駅

~(45分)~

釧路和商市場

~(40分)~

釧路湿原展望台

~(20分)~

たんちょう釧路空港

 

 

「女満別空港」から「札弦(さっつる)」までの見どころ案内

1日目は「女満別空港」から

「ウトロ温泉」までなのですが、

長くなってしまったので、

「札弦(さっつる)」までの

見どころを案内していこうと思います。

 

女満別空港

~(35分)~

美幌峠

~(45分)~

硫黄山

~(25分)~

摩周湖

~(45分)~

道の駅さっつる

 

「女満別空港」から「美幌峠」までの道のり

女満別空港を出発したら、

冬じゃなければ

田中地区を抜ける裏道でも良いのですが、

乗用車なら、

それほど時間も変わらないので、

国道をメインに美幌峠に向かう方が無難でしょう。

 

 

女満別空港を出発したら、

「女満別空港IC」から美幌バイパスに入り、

「美幌IC」で降りて、

国道39号線から国道243号線経由で

「美幌峠」に向かいます。

 

 

 

 

美幌の市街地を抜けると、

「美幌峠」を登り始めるまで

延々と畑の風景が続き、

これから「美幌峠」を下りるまで

しばらく信号機とはおさらばです。

 

バスガイドバスガイド

美幌峠の上り坂を登って行くと、

阿寒国立公園の標識辺りから周りの樹木が減り、

辺り一面が笹原に景色が変わると、

そろそろ標高525メートルの

「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠」に到着です。

 

美幌峠

 

美幌峠からの屈斜路湖

 

 

美幌峠の名物は、「あげいも」です。

 

バスガイドバスガイド

昔は「石北峠」「中山峠」と並んで

「3大あげいも峠」と呼ばれ、

芋に衣を付けて揚げたものが串に2個刺さったもので、

なかなかクセになる美味しさでした。

 

 

昔は・・・と言ったのは、

今は石北峠の売店が営業していないからなんです。

 

美幌峠のあげいも

 

運転手運転手

そして、

今は少し小ぶりな揚げ芋が

袋に3個入って販売しています。

 

 

バスガイドバスガイド

「美幌峠」の展望台への遊歩道の中腹には、

美空ひばりさんが亡くなる

2年前に歌った「美幌峠」の歌碑が、

平成2年10月8日に建てられていて、

近づくとセンサーで歌が流れます。

(故障していなければ)

 

バスガイドバスガイド

展望台からは周囲57kmの「屈斜路湖」が見えます。

この「屈斜路湖」は北海道では

「サロマ湖」に次いで2番目に大きな湖で、

全国では7番目に大きな湖になります。

 

 

バスガイドバスガイド

湖の中心には周囲12kmの中の島があり、

その中の島を指差すように

右から突き出た半島は「和琴半島」で、

湖の左手の遠くには

知床連山の一つの「斜里岳」が見えます。

 

また、

早朝で運が良ければ雲海も見られる場所になります。

 

 

 

「美幌峠」から「硫黄山」までの見どころ案内

 

 

運転手運転手

「美幌峠」から弟子屈側は

「屈斜路湖」を眺めながらの景色になりますが、

急なカーブも多く、鹿やキツネの他に、

時々エゾクロテンやエゾリスなんかも

道路に飛び出してくるので注意して下さい。

 

峠を下りきったら比較的真っ直ぐな道が続き、

左手に「屈斜路プリンスホテル」が見えてきます。

 

 

屈斜路プリンスホテルを過ぎた辺りから両サイドは、

ビートやデントコーン、小麦などの畑の景色が続き、

美幌市街を過ぎてから久しぶりの

信号機のある交差点を通過しますが、

その信号機のある交差点を

左折すると「和琴半島」へと通じています。

 

 

和琴半島の桜並木

 

 

「和琴半島」への道沿いは

エゾヤマザクラの桜並木になっていて、

駐車場も無料でキャンプ場や露天風呂もあります。

 

 

「和琴半島」については、

冬の屈斜路湖で白鳥を見ながら入れる露天風呂3選(和琴半島編)

や、

 

冬の屈斜路湖畔で女性でも入れる無料天然温泉とは。

 

で、紹介していますので参考にしてみて下さい。

 

眺湖橋

「和琴半島」の入り口を過ぎ、

またしばらく比較的まっすぐな

国道243号線を走っていると、

「和琴半島」への交差点以来の

信号機のある交差点に差し掛かります。

 

 

その交差点を道道52号線へ左折すると

小さな眺湖橋(ちょうこばし)と言う橋を渡ります。

 

バスガイドバスガイド

この眺湖橋の下を流れる川が釧路川で、

ここから延々154km、途中釧路湿原や霧の町、

釧路を通って太平洋に注いでいます。

 

 

バスガイドバスガイド

屈斜路の名前の由来はアイヌ語で「クッチャロ」、

喉口と言う意味で、

この湖が釧路川となって流れ出す「のど」の部分が、

この眺湖橋付近にあたり、

近くには「クッチャロコタン」があり、

その名をとって「屈斜路湖」となったと言われています。

 

 

屈斜路コタン

 

バスガイドバスガイド

この眺湖橋を過ぎると

左手に宇宙基地を思わせる建物が見えてきますが、

「アイヌ資料館」になっていて、

その玄関前には7本のコンクリートの柱が立っており、

その柱は、森と木立と祭壇をイメージしているそうです。

 

(すいません、冬の写真しか無かったです。)

 

昔はアイヌ資料館の隣には

「アイヌチセ」と呼ばれる

アイヌの人たちの家が建っていたのですが、

今は取り壊されて更地になっています。

 

 

(すいません、冬の写真しか無かったです。)

 

 

この辺りは「屈斜路コタン」という地名で、

左手の公衆便所の奥の湖のほとりには

天然の露天風呂があります。

 

 

小さな脱衣所もあり、

いちおう男女は大きな岩で仕切られていますが、

立ち上がると見える程の大きさの岩なので、

入浴するのでしたら家族どうしか、

誰も入っていない時をオススメします。

 

 

 

 

また、

温泉自体は弟子屈町の管轄なのですが、

温泉の温度は近所の方が管理して下さっていて、

いつ行っても適温に保たれています。

 

 

冬にこの露天風呂に浸かっていると、

目の前が屈斜路湖なので、

露天風呂に入りながら

白鳥を眺めることが出来ます。

 

 

 

運転手運転手

ただ、真冬の入浴は湯船から出た途端、

まるで冬の穴釣りで

釣り上げられたワカサギのように、

瞬間冷凍されるような思いをすることもあるので、

入浴する前に上がった時の寒さに耐えられるか

考えてから入ることをオススメします。

 

 

 

屈斜路コタンの露天風呂については、

冬の屈斜路湖で白鳥を見ながら入れる露天風呂3選(コタン温泉編)

で、紹介していますので参考にしてみて下さい。

 

 

(すいません、冬の写真しか無かったです。)

 

「アイヌ資料館」を過ぎ、

小さな丘を越えて坂を下ったら

左側に小さな駐車場が有るのですが、

そこは昔、「屈斜路湖」に遊覧船が出ていた時の

桟橋が残っている場所になるのですが、

もう10年以上前に遊覧船は営業を止めてしまいました

 

池の湯

また、この桟橋の手前の奥の湖畔には、

池の湯と言う天然の露天風呂があります。

 

 

 

 

以前は湯船も沢山の藻で覆われ、

入るにしても藻で滑るので注意が必要なうえに、

結構ぬる目の温度で、入る人は殆ど居ませんでした。

 

運転手運転手

自分も冬に入ってみたのですが、

とにかく藻がすごくて、

湯舟に入るのも出るのも、

至る所が藻だらけで、

滑ってケガをするかと思うぐらいで、

おまけにぬるいので、

入ったはいいけど

出るに出られなくなってしまって

大変な目にあいました。

 

それが、

2019年に湯舟の半分近くを埋めたので、

湯舟の底の岩盤の下から湧き出ていた

温泉の量が湯舟の大きさに追いついて、

湯舟の温度も上がりました。

 

 

 

 

また、湯舟を半分近く埋めたおかげで、

湯舟から屈斜路湖に流れる温泉にも

流れが出来たことにより、

藻の発生をかなり抑えることに成功したようです。

 

 

池の湯については、

冬の屈斜路湖で白鳥を見ながら入れる露天風呂3選(池の湯編)

で、紹介していますので参考にしてみて下さい。

 

砂湯

昔の遊覧船乗り場の駐車場を過ぎて少し走ると、

左手の湖畔沿いにキャンプ場が見えてきます。

 

 

お土産屋さんの店舗やクッシーの置き物も見え、

右手には大きな駐車場もある砂湯に到着します。

 

 

 

 

砂湯は湖の波打ち際を

手で掘るだけで温泉が湧いてくる所で、

この屈斜路湖の湖畔の中では

一番にぎわっている景勝地になります。

 

 

 

 

湖畔にはキャンプ場やお土産屋が2件あり、

片方のお土産屋さんは、

レストランにもなっていて、

クッシーラーメンなんて物もあり、

試しに頼んでみると、

クッシーの形をしたかまぼこが乗っていました。

 

 

クッシーラーメン

 

 

このレストハウスでは、

砂湯の温泉を利用した温泉卵や

コラーゲンソフトクリームなどもあります。

 

 

砂湯の売店とソフトクリーム

 

 

また、向かいのお土産屋さんはクレアートと言うソフトクリームがあり、

このソフトクリームは、あまり変わり種のソフトクリームで

冒険をしたくない方には安定した美味しさでオススメです。

※2020年現在ではお土産屋さんは1件になっています。

 

 

 

 

この2件のお土産屋さんの間には貸しボートもあり、

桟橋に立って湖面を見ると、

ウグイと言う魚が泳いでいるのも

時期によっては見られます。

 

 

 

 

貸しボートの桟橋の近くには足湯もあり、

手で砂を掘るのが面倒な方はこの足湯が便利です。

 

 

 

運転手運転手

また、

夏のお盆の時期にはキャンプ場が大賑わいで、

駐車場に停めきれない車が

ずらーっと路上駐車をするので、

お盆の時期の通行は注意して下さい。

 

川湯温泉

砂湯を過ぎ、道なりに10分ほど走ると、

川湯温泉街に入ります。

 

バスガイドバスガイド

川湯温泉の泉質は、

一寸釘を一週間で溶かすほどの

強酸性硫黄泉なので、

石鹸は泡立たないうえ、

シルバーなどのアクセサリーは

変色してしまうので、

入浴前には必ず外して入った方が良いです。

 

また、

打ち身や擦り傷に良いと言われていますが、

擦り傷などは、かなり染みると思います。

 

運転手運転手

ただ、湯上りには肌がスベスベになるので、

個人的にはかなりお気に入りの温泉です。

 

また、

川湯温泉街に入って最初の信号機のある交差点の

郵便局の向かいには足湯もあるので、

時間に余裕のある方は是非、

足だけでも温泉に浸かっていってもらいたい所です。

 

 

 

 

ちなみに上の写真は、

2018年の4月下旬に

川湯が季節はずれの30度を超えた時の写真で、

あし湯はこの看板の後ろにあります。

 

 

川湯の足湯

 

 

また、

真冬には「ダイヤモンドダストin川湯」という

イベントもあるの行ってみたのですが、

観光客もまばらで、ちょっと寂しい感じでした。

 

 

ダイヤモンドダストin川湯

 

運転手運転手

この川湯地区は、

地元の方の話では近くの

「硫黄山」からの硫黄の影響で、

車や建物もサビやすく、

家電なども長持ちしないと言う話しです。

 

大鵬相撲記念館

足湯のある交差点を真っ直ぐ進むと、

右手に48代目横綱、

大鵬の等身大の銅像が目印の

「大鵬相撲記念館」があります。

 

 

この大鵬相撲記念館には200点あまりの

資料が展示されています。

 

 

 

 

以前は横綱大鵬のお兄さんが

川湯温泉で「納谷土産店」をしていて、

観光バスもお店の前で徐行して案内していたのですが、

残念ですが今はお店も閉店しています。

 

 

大鵬相撲記念館を過ぎて道なりに進むと、

温泉街を抜けてエゾイソツツジの群落の

つつじケ原が広がります。

 

 

 

バスガイドバスガイド

エゾイソツツジは

6月中旬ころから7月上旬ぐらいまで、

真っ白な花が咲き、

エゾイソツツジと一緒に

高山植物のハイマツも自生していますが、

このハイマツは日本で

最も低い標高で自生しているハイマツです。

 

硫黄山

 

バスガイドバスガイド

そして右手には今でも白い噴煙を上げる

「硫黄山」が見えてきます。

 

硫黄山の右隣に兜山(かぶとやま)、

帽子山(ぼうしやま)と3つ山が続きます。

 

 

バスガイドバスガイド

硫黄山は硫黄の影響で樹木が育つことができず、

岩肌があらわになった山で、

アイヌ語でアトサヌプリ、

裸の山と言う意味です。

 

 

 

硫黄山の駐車場は

冬は駐車料金はかかりませんが、

冬以外の季節では

駐車料金が乗用車で500円になります。

 

運転手運転手

ただ、硫黄山の駐車料金は

摩周湖の第一展望台とセットの料金なので、

先に「硫黄山」か「摩周湖第一展望台」の

どちらかで駐車料金を払っていれば、

2ヶ所でそれぞれ駐車料金は払わなくて良いので、

1ヶ所目で駐車料金を払った後の

駐車券の半券は捨てずに取っておいて下さい。

 

ちなみに駐車料金は、

その日と次の日の2日間有効なので、

日にち開いてしまわないように気を付けて下さい。

 

バスガイドバスガイド

この硫黄山の名物は、

硫黄山の噴気孔で温められた「温泉卵」と、

なぜか硫黄山なのに

夕張メロンソフトクリーム」です。

 

運転手運転手

この「夕張メロンソフトクリーム」が少しゆるい感じで、

何かに気をとられてソフトクリームを傾けてしまうと、

あっさりポトッと、

コーンからソフトクリームが落ちてしまううえに、

それを狙うカラスがいるので注意して下さい。

 

ちなみにソフトクリームが落ちてしまっても、

すぐに売店の方に言えば

新しいのと交換してくれる

良心的な売店の方たちで、

ツアーバスのお客さんも

何回かお世話になっています。

 

 

また、この硫黄山には、

まるで映画の様な残酷物語があり、

夜に回送でこの辺りを通ると、

この話しを思い出して、

誰かバスに乗っているんじゃないかと、

怖くてバスのルームミラーを見られなくなってしまいます。

 

バスガイドバスガイド

硫黄山には明治10年から昭和38年まで、

アトサヌプリ硫黄鉱業所があり、

明治19年には標茶にあった

釧路集治監(しゅうちかん)の囚人を強制労働させ、

硫黄の粉や亜硫酸ガスの影響で失明する人が続出し、

環境の悪さで看守と囚人との誤解や衝突も多く、

抵抗による斬殺や転落による事故死などで、

わずか半年で150人が病気になり42人が死亡

 

バスガイドバスガイド

硫黄山の合同の埋葬墓地からは、

手錠をかけられたまま葬られた遺骨が

何体も見つかったと記録に残っています。

 

じつは、こんな話しが

北海道のあちこちに残されています。

 

「硫黄山」から「摩周湖」までの見どころ案内

 

 

 

硫黄山の駐車場を出発して

道道52号線を来た方とは逆に右折すると、

夏には樹木の葉が生い茂り緑のトンネルになり、

すぐに国道391号線との

T字の信号機のある交差点に出ます。

 

 

この信号機はセンサー感知式なので、

先行車が居なければ赤信号で停ると思いますが、

交差点の向こうには「川湯パーク牧場」があります。

 

川湯パーク牧場の馬たち

 

この川湯パーク牧場は修学旅行などでも立ち寄る、

馬に乗る乗馬体験ができる観光牧場です。

 

 

 

 

T字の交差点を右折すると、

右手には硫黄山のすり鉢状になった旧噴火口が見えてきます。

 

 

 

バスガイドバスガイド

むかし、硫黄山近くで熊を発見し、

あの穴へ追い落としたところから、

別名「熊おとし」と言います。

 

 

 

また、熊おとしの向かいの道を入ると「川湯温泉駅」があり、

駅の横には「あし湯」があります。

 

 

屋根が付いているので雨や雪が降っていても入れるうえ、

「川湯温泉駅」には「オーチャードグラス」と言う

ソフトクリーム屋さんもあるので、

「川湯温泉駅」に立ち寄る際は、

あし湯とソフトクリームのセットでおすすめです。

 

 

 

 

「川湯温泉駅」の入口の道を過ぎ400メートルほど先に、

少し分かりづらいのですが、

摩周湖に向かう道道52号線の入口が左手にあるので、

そこを左折して、

最初は緩やかな登り坂の直線なのですが、

この直線が終わると急なカーブの連続が続きます。

 

運転手運転手

この登り坂と急カーブの連続は、

観光バスには辛いところで、

いかにお客さんが酔わないようにごまかしつつ、

なおかつ登り坂でスピードが

失速しないように走るかが腕の見せどころです。

 

摩周湖第三展望台

そうこうして何とか登り坂を登りきると、

摩周湖第三展望台です。

 

 

摩周湖

 

 

「摩周湖第三展望台」は「第一展望台」に比べて

標高が100メートル高い650メートルなので、

もし第一展望台が霧の中で何も見えなくても、

第三展望台では景色が見えている

なんて事もありますし、

その逆もあります。

 

 

この摩周湖第三展望台は、

トイレや売店も無く

駐車場も広くはないですが、

駐車料金がかからないのが良いところです。

 

 

摩周湖には何回も来ている方や、

あきらかに霧が濃くて

摩周湖は絶対に見えないだろうと言う時は、

第一展望台で駐車料金を払うのも勿体無いので、

そんな時は第三展望台で、

摩周湖が見えないのを確認して、

次に進むのも手です。

 

摩周湖第一展望台

そして摩周湖第三展望台を通過して、

5分ほど下ると摩周湖第一展望台があり、

ここの駐車料金は硫黄山とのセットの料金なので、

硫黄山で駐車料金を払っている方は、

その駐車券の半券を渡すだけで料金はかかりません。

 

 

摩周湖

 

バスガイドバスガイド

摩周湖は周囲24kmで

深さは210メートルほで、

周りを岩壁に囲まれているので、

ホテルや遊歩道も無いので、

水辺に近づくことは出来ず

展望台から見下ろすことしか出来ません。

 

摩周湖の説明看板

 

 

なので、

摩周湖名物の濃い霧が発生してしまうと、

湖がどこにあるのかも分からなくなります。

 

 

それどころか本当に濃い霧が出てしまうと、

駐車場の中すら見通しが効かなくなり、

バスを降りたお客さんも、

自分が乗ってきたバスが

どれなのか分からなくなる始末です。

 

 

 

バスガイドバスガイド

ちなみに摩周湖には

大正15年にニジマスが放流されたのですが、

摩周湖には出入りする川も無いため、

餌になるプランクトンが少ないので、

放流した魚の餌として

ウチダザリガニも放流されたのですが、

摩周湖の水温は低いので放流した魚の動きも鈍く、

あまり繁殖はしなかったようです。

 

代わりにウチダザリガニの方が増えて、

公式ではなく、密猟での記録では

1mにもおよぶ物が捕れたそうです。

 

 

一説によると、

摩周湖は周りを岩壁に囲まれているので、

足を滑らせて落ちて溺れた鹿を

食べて巨大化したのでは?

なんて話しもあります。

 

 

裏摩周展望台

 

 

昔は「摩周湖第一展望台」とは

逆側の「裏摩周展望台」に、

下に降りるロープが付いた獣道があったのですが、

今は規制も厳しくなったのか、

獣道も無くなっています。

 

運転手運転手

ちなみに「摩周湖第一展望台」のトイレの水は、

摩周湖の水を汲み上げているので、

水を出せば出すほど冷たい水になります。

 

バスガイドバスガイド

そして昔から摩周湖のお土産の定番は、

「霧の缶詰」で切手を張って送ることもできます。

 

バスガイドバスガイド

食べ物の名物は「摩周ブルー」のソフトクリームです。

 

ちなみに遊歩道は無いですが、

摩周岳の登山道は外輪山沿いにあります。

 

 

 

「摩周湖」から「道の駅パパスランドさっつる」までの見どころ案内

「摩周湖第一展望台」から

来た道を折り返すのも手ですが、

観光バス的には、

お客さんに同じ景色を見せるのも芸がないので、

大抵の場合は、

川湯温泉側から登ってきた場合は、

摩周温泉側へと下ります。

 

 

弟子屈カントリークラブを過ぎ、

摩周湖ユースホステルも過ぎ、

牛乳と書いたサイロ型の建物を目印に右折します。

 

 

右手の「渡辺体験牧場」経由の近道を使い、

JR釧網本線を渡り国道391号線を

右折するルートを使います。

 

 

 

運転手運転手

ちなみに「渡辺体験牧場」は

主に修学旅行の行程に入っていて、

牛の乳搾り体験やトラクターバスに乗ったり、

 

 

バスガイドバスガイド

アイスクリームを作ったりと色々と体験が出来る所で、

牛柄のエプロンやグッズや

チーズ等の乳製品のお土産などもあります。

 

 

 

国道391号線をひたすら野上峠へと走り、

途中の美留和と言う地区には、

摩周湖の伏流水が湧いている場所があるので、

そこで天然のミネラルウォーターを飲むのもオススメです。

 

 

 

 

ただ、生水なので日もちはしません。

ペットボトルなどに入れて持ち帰るのでしたら、

その日のうちに飲んでしまって下さい。

 

 

 

 

そして美留和を過ぎると、

また摩周湖への入口を過ぎ、

川湯温泉駅への入口を過ぎ、

硫黄山への分岐も過ぎ、

ひたすら野上峠を登り始めると、

2ヶ所ほど、

木立の間から硫黄山と

屈斜路湖を見渡せる場所があります。

(どちらもカーブでよそ見が出来ないので、

同乗者の方しか見れません)

 

 

野上峠を下りきると、

清里へと右折する道道805号線への分岐があるので、

それを右折します。

 

 

道の駅さっつる

 

 

そのまま道なりに走っていると、

またJR釧網本線を渡り、

またすぐ左折して道なりに道道1115号線を行くと、

「パパスランドさっつる」の札弦道の駅に到着です。

 

 

札弦道の駅あし湯

 

 

札弦の道の駅にも無料の足湯があり、

温泉施設やレストランもあります。

 

 

 

運転手運転手

中に入って右手には売店があり、

地元で採れた野菜なども販売されており、

 

バスガイドバスガイド

中に入って左手には、

札弦はスピードスケート選手の

岡崎朋美さんの出身地でもあるので、

現役時代のスケート靴や

ユニフォームなどの展示コーナーもあります。

 

 

 

自分はスポーツに疎いので知らないのですが、

糸川俊彦選手のコーナーもあります。

 

 

 

まとめ

次はいよいよ知床半島の入口の町、

斜里町へと入るのですが、

斜里町からウトロ温泉までは案内する箇所も多く、

長くなってしまうので、

夏の道東を2泊3日で観光するモデルコース1日目(札弦~ウトロ)

へと続きます。

 

 

夏の道東2泊3日シリーズは

全部で5記事で構成されていて、

 

「女満別空港」

「知床(ウトロ)」

「阿寒湖」

「釧路空港」

 

旅行日程になっています。

 

 

 

 

「女満別空港」から「知床(ウトロ)」までの

季節別のモデルコースを知りたい方は、

【女満別空港から知床(ウトロ)】までの北海道旅行1日目のモデルコース7選

を参考にしてください。

 

 

「屈斜路湖」「摩周湖」周辺の景勝地については、

道東の観光地【網走周辺地域】の景勝地

を参考にしてください。

 

 

また、北海道旅行の旅行日程を考えている方は、

北海道旅行の行程(スケジュール・日程)を作る時の注意点

で、紹介していますので参考にしてみて下さい。

 

 

網走・北見・紋別地方の宿泊場所が気になる方は、

道東(オホーツク海側)を観光する時に泊まる宿を決めかねている方へ

を参考にしてください。

 

 

北海道旅行をレンタカーで行くか、

ツアーバスで行くか迷っている方は、

北海道旅行はツアーバスとレンタカー、どっちがオススメ?

で、紹介していますので参考にしてみて下さい。

 

 

バス乗務員バス乗務員

ご乗車ありがとうございました。