ご乗車ありがとうございます。
北海道で観光バスの運転手をしているやまやまです。
(↑写真は網走の流氷砕氷船おーろら号と流氷)
道東を観光して周ろうと思っても、
広い北海道、
「どこに宿を手配すれば良いか分からない」
と言う方もいらっしゃると思います。
中には、そこそこ大きな街なのに、
観光で泊まるには不向きな街もあります。
またその逆で小さな街でも
温泉宿のある町などもあり、
良く知らないと、なかなか泊まる宿も、
どの街にすれば良いのか分からないですよね。
今回は道東の北側、
地元の天気予報で言うところの
網走・北見・紋別地方の、
宿を取るのにオススメの街を紹介します。
ついでに観光バスの仕事をしていて、
個人的にオススメの宿もご紹介します。
1.紋別と周辺
紋別市は人口2.2万のオホーツク海に面した、
網走管内では北に位置する街で、
冬の流氷の時期には
流氷砕氷船ガリンコ号が運行する観光地です。
観光バスが泊まる大きめのホテルは、
- ホテルオホーツクパレス紋別
- 紋別セントラルホテル
- 紋別プリンスホテル
等があり、
港町なので、ホテルで出る夕食や朝食も、
ホタテの刺身などの海産物が美味しかったです。
また、春の芝桜の時期には、
紋別から車で40分ほど離れてはいますが、
芝桜で有名な滝上公園のある「滝上町」です。
「滝上町」には「錦仙峡」という景勝地があり、
滝上の道の駅の国道を挟んで斜め向かいにある、
「たきのうえホテル渓谷」もオススメです。
「たきのうえホテル渓谷」の
すぐ目の前が「錦仙峡」で、
「錦仙峡」には散策路があって、
秋の紅葉の時期にもオススメできます。
(↑写真は滝上町の錦仙峡)
2.温根湯温泉
(↑写真は温根湯温泉の道の駅の巨大ハト時計)
温根湯温泉は北見市から車で45分、
層雲峡からは1時間ほど離れた場所にあります。
吸収合併により今は北見市の管轄になっていますが、
石北峠の麓に位置した温泉街になります。
昔に比べると町並みは年々さびしくなって・・・、
とは言えまだ観光バスが泊まる大きめなホテルは、
- 美白の湯宿 大江本家
温根湯ホテル四季平安の館
(温根湯ホテル四季平安の館は2021年現在休業中)
の2件が健在で、どちらも源泉かけ流しの温泉になります。
近畿日本ツーリストでおんねゆ温泉のホテル宿泊プランを見てみる
ちなみに温泉の泉質的に
個人的にオススメしたいのは、
温根湯温泉から国道39号線を
車で10分ほど石北峠方面に走った所にある、
「旅館 塩別つるつる温泉」です。
ここはホテルの規模的には、
それほど大きくはないですが、
とにかく温泉のお湯が
旅館の名前通り「つるつる」しています。
浴場に行かれる際は本当にツルツル滑るので、
特にお子様連れのかたは注意して下さい。
泊まらないにしても、
移動中に疲れをとる休憩がてらの
日帰り入浴にもオススメです。
また、
「道の駅温根湯温泉」の「巨大ハト時計」の奥には
「北の大地の水族館」(旧 山の水族館)があり、
淡水魚がメインの水族館です。
滝つぼ水槽などは、
まるで川の中を下から覗き込んでいるように見られます。
網走・知床や旭山動物園などの
観光地との間に位置する北見地方については、
で紹介していますので参考にしてください。
3.網走と周辺
網走市は冬の流氷の時期には
「流氷砕氷船おーろら」の乗船場所があり、
他にも「能取岬」や「博物館網走監獄」や
「オホーツク流氷館」など立ち寄る景勝地も多く、
必然的に観光バスが泊まるホテルもあります。
観光バスのお客さんは、
網走市の中心部のホテルより、
少し郊外の網走湖周辺の
呼人と言う地区のホテルに
泊まることが多い場所です。
- 網走湖畔温泉ホテル網走湖荘
- 天都の宿 網走観光ホテル
- 北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート
等があります。
ただ、
移動手段が路線バスやJRなどの
公共交通の場合は、
「網走駅」や「網走バスターミナル」周辺に
宿をとった方が便利です。
(↑写真は卯原内のサンゴ草群生地)
また秋のサンゴ草が赤くなる時期には、
網走から車で20分ほどの
卯原内のサンゴ草群生地のすぐ側にある、
「能取の荘かがり屋」という旅館もオススメです。
「女満別空港」からほど近い
網走市周辺の景勝地については、
で紹介していますので参考にしてみてください。
4.北見周辺
北見市は人口12万の
網走管内では一番大きな街ですが、
観光で立ち寄ることは殆ど無く、
北見駅前の中心部も
ビジネスホテルが点在しているので、
観光ホテルではなくビジネスホテルで
宿泊代を抑えたい時に
泊まるには良い街だと思います。
また北見市は焼き肉の街として有名で、
真冬に外で焼き肉を食べる
「厳寒の焼き肉まつり」があるほどなので、
ビジネスホテルに素泊まりして、
夕食は外食にして北見の焼き肉を食べるのもオススメです。
またちょっとマニアックですが、
北見から道道27号線を津別方面に向かい、
最上地区から右に折れ、
途中から道幅の狭い砂利道をひたすら走ると
「チミケップ湖」という湖に出ます。
(観光バスだとカーブなどもギリギリで
正直行きたくない所ですが)
(↑写真は秋の紅葉のチミケップ湖)
その湖畔にある
「湖のオーベルジュ・チミケップホテル」も、
周りは原始林に囲まれ、
とっても静かな場所で、
北海道弁で言うと、
「なまらあずましい」(とても落ち着く)所です。
場所が場所だけに、
ソフトバンク以外の電波は無いので、
携帯電話のわずらわしさからの開放にもなります。
他には、
北見市郊外の「端野町」の
端野メビウススキー場にある、
「ノーザンアークリゾート」と言う
ホテルも冬だけじゃなく、
夏でも観光バスが泊まるホテルです。
北見地方の景勝地については、
で紹介していますので参考にしてください。
5.ウトロ
(↑写真は知床連山をバックに知床五湖)
「ウトロ」は世界自然遺産の
知床半島にある街で、
冬の流氷の時期には、
網走・紋別方面で流氷が見られなくても、
ウトロでは見られる確率が高い場所だと思います。
冬に網走で
「網走流氷観光砕氷船おーろら」として
活躍しているおーろら号が
夏にはウトロで
「知床観光遊覧船おーろら」として運行しています。
ウトロと羅臼を結ぶ
「知床峠」は冬には通行止めになってしまい、
「知床五湖」への道も通行止めになってしまうのですが、
冬でも人気の観光地になります。
観光バスが泊まる大きめのホテルは、
- KIKI知床ナチュラルリゾート(旧知床プリンスホテル)
- 北こぶし知床ホテル&リゾート(旧知床グランドホテル)
- 知床第一ホテル
- ホテル知床
等があります。
また、
「ウトロ」にも評判の良い民宿などがあり、
宿泊代は安いけど料理が美味しかったりします。
世界自然遺産の知床がある網走東部については、
で紹介していますので参考にしてみて下さい。
さらにマニアックな所ですと、
羅臼岳の登山口にある、
その名も「ホテル地の涯」
自分も仕事で何度か泊まりましたが、
朝の日の出とともに
「羅臼岳」に登る登山者たちの、
熊よけのための鈴、
「熊鈴」の音が響いてきて、
強制的に早起きをした記憶があります。
勿論、携帯電話は圏外なので、
デジタルデトックスになります。
6.羅臼
羅臼は知床峠を挟んで
北側のウトロほど観光地という雰囲気はありませんが、
ホエールウォッチングの観光船が多い所です。
冬でも船からオジロワシやオオワシを見る
バードウォッチングもあります。
(↑写真は羅臼の流氷を観光船でかき分けてバードウォッチング
流氷の向こうの島は北方領土の国後島です)
羅臼にも観光バスが泊まるホテルは
- 陶灯りの宿らうす第一ホテル
- ホテル峰の湯
等があり、
どちらも羅臼の町から知床峠に向かう途中の、
羅臼ビジターセンターの近くにあります。
面白い所では、
むかし夜中に野生の熊が
住人が2階で寝ている民家に押し入り、
冷蔵庫を開け中の物をつまみに、
家主が大事に取っておいたお酒を飲んで、
ほろ酔い気分で帰っていったと言う家があり、
「熊の入った家」という民宿をしています。
その他にも、
シマフクロウを見ることが出来る
「鷲の宿」という民宿もあります。
まとめ
ざっと観光バスで泊まるホテルを紹介してきましたが、
観光地には、
それぞれ大きめのホテルがあり、
北海道らしい自然に囲まれたホテルが多いです。
ですが、
宿泊代を抑えて夕食は外食で、
その土地の食べたい名物を食べるのも手だと思います。
網走や紋別など海沿いの街では、
ビジネスホテルに素泊まりして
好きな海産物を食べるのもオススメです。
(↑写真は幻のサケ、鮭児の刺身の海鮮丼)
もう10年以上前になるのですが、
自分が観光バスの仕事で「紋別市」の北にある
「雄武町」に泊まることが一度だけあって、
その時に泊まった国道238号線沿いにある
「浅倉旅館」の夕飯で出た海産物が本当に美味しかったです。
普段はお腹一杯になるまで食べないのですが、
その時は箸が止まらなくて、
殆ど残さず食べてしまいました。
なんて事もあるので、
大きなホテル以外にも
小ぢんまりとした旅館でも、
ご飯が美味しい所が多いのは
北海道ならではだと思うので、
民宿とまでは言いませんが、
旅館も意外と狙い目です。
ちなみに【JTB】国内宿泊予約だと、
航空券とホテルから旅館・民宿・ペンションまで、
金額や評価などを比較して予約が出来るので便利です。
また、スカイチケットレンタカーなら、
「女満別空港」の近くのレンタカー会社を、
1件ずつ調べて問い合わせをしなくても、
車のタイプから価格までを
比較しながら予約が出来るので便利です。
泊まる宿よりも、
まず、どんな景勝地・
観光地があるのかを知りたい方は、
世界自然遺産の知床がある
網走東部の景勝地については、
また、
「女満別空港」からほど近い
網走市周辺については、
「網走・知床」と「旭山動物園」などの
観光地との間に位置する
北見地方の景勝地については、
また、5月のチューリップから始まり
8月中旬からのコスモスの景勝地がある
紋別の南の地域については、
道東の観光地【紋別南部】遠軽・湧別・丸瀬布・白滝方面の景勝地
阿寒国立公園の中にある
「阿寒湖」「摩周湖」「屈斜路湖」の
阿寒3湖と言われる道東でも代表的な景勝地については、
で紹介していますので参考にしてみて下さい。
また、
北海道旅行の旅行日程を考えている方は、
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
北海道旅行をレンタカーで行くか、
ツアーバスで行くか迷っている方は、
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
ご乗車ありがとうございました。