ご乗車ありがとうございます。
北海道で観光バスの運転手をしているやまやまです。
知床半島の北側の付け根に位置する
世界自然遺産の入り口にある町が「ウトロ温泉」です。
車の運転免許が無い方や、
冬の「ウトロ温泉」まで
車の運転が心配な方は、
JRや路線バスでの移動になるのですが、
どうやって行けば良いのか分からない方への
公共交通での移動手段をご紹介します。
JRでの移動方法
知床半島の付け根の北側に位置する「ウトロ温泉」へは、
JRでは「知床斜里駅」までしか行けません。
「知床斜里駅」で降りたあとは、
駅の目の前にあるバスターミナルから、
知床(ウトロ温泉)までの方は知床線に乗って、
「ウトロ温泉バスターミナル」で下車です。
また、
「知床五胡」まで行くのですが、
「知床自然センター」から
「知床五胡」までの区間が冬季通行止めなので、
知床自然センターまでしか行けません。
女満別空港からの場合
まず空港から出ると、目の前に停留所が並んでいます。
その中から知床エアポートライナーと言う、
女満別空港出口から出て一番左の停留所の、
「女満別空港」から
「ウトロ温泉」までの路線バスがあります。
時間帯によって網走バスか
斜里バスが運行していますので、
それに乗るのが手っ取り早いうえに
乗り換え無しで「ウトロ温泉」まで行けます。
ただし、
知床エアポートライナーは
運行期間が決まっていて、
2023年6月10日~2023年10月9日(夏ダイヤ)までと、
2023年1月14日~3月25日(冬ダイヤ)の間の運行になります。
(2023年現在)
それ以外の期間の場合は、
「女満別空港」の出入口から出て、
目の前に並んでいる停留所の、
網走行きの網走バスの女満別空港線に乗り、
「網走駅」まで行きます。
「網走駅」からはJR釧網本線で知床斜里駅まで行き、
「知床斜里駅」からは、
またバスで、
斜里バスのウトロ行きの知床線に乗り換えます。
- 女満別空港~網走駅(網走バスの女満別空港線)
- 網走駅~知床斜里駅(JR釧網本線)
- 知床斜里駅~ウトロ(斜里バスの知床線)
となります。
「斜里」「ウトロ」周辺の景勝地については、
を参考にしてください。
中標津空港からの場合
「中標津空港」からはJRは無いので、
全て路線バスでの移動になります。
但し、
知床峠を通る羅臼町とウトロの間の路線バスは、
6月8日~10月6日の期間運行なので、
それ以外は公共交通の便がありません。
なので、
「ウトロ温泉」に行くのでしたら、
「女満別空港」からの方が無難でしょう。
「中標津空港」から「中標津バスターミナル」行きの、
路線バス(根室交通の中標津空港連絡バス)で
「中標津バスターミナル」まで行きます。
「中標津バスターミナル」から
「羅臼」行きの路線バス
(阿寒バスの釧路羅臼線)に乗り換えます。
「羅臼」から「ウトロ温泉」行きの路線バス
に乗り換え「ウトロ温泉」に到着です。
- 中標津空港~中標津バスターミナル(根室交通の中標津空港連絡バス)
- 中標津バスターミナル~羅臼町(阿寒バスの釧路羅臼線)
- 羅臼町~ウトロ(阿寒バスか斜里バスの羅臼ウトロ線)
となります。
「斜里」「ウトロ」周辺の景勝地については、
を参考にしてください。
たんちょう釧路空港からの場合
「たんちょう釧路空港」出口から出たら、
目の前に停留所があるので、
そこで釧路空港連絡バスに乗り
「釧路駅前バスターミナル」まで行きます。
(阿寒バスの阿寒エアポートライナーか阿寒線)
「釧路駅前バスターミナル」でバスを降りると
目の前が「JR釧路駅」ですので、
JR釧路駅からはJR釧網本線でJR知床斜里駅へ。
(しれとこ摩周号と普通列車があり)
「知床斜里駅」からは駅を出て左側に
「斜里バスターミナル」があるので、
そこから斜里バスの知床線でウトロへ。
- たんちょう釧路空港~JR釧路駅(阿寒バスの空港連絡バス)
- JR釧路駅~JR知床斜里駅(JR釧網本線)
- 斜里バスターミナル~ウトロ(斜里バスの知床線)
となります。
「斜里」「ウトロ」周辺の景勝地については、
を参考にしてください。
実は知床と言う地名はありません。
知床が平成17年の6月に
世界自然遺産に登録されて、
もう10年以上経ちますが、
北海道に大雪山と言う山は無いように、
実は知床と言う地名もありません。
知床とは「知床半島」
つまり半島全体の名前なんです。
例えば、北海道の屋根、
大雪山は1つの山の名前ではなく、
北海道の最高峰2.291mの
旭岳を中心とする大雪火山群・
十勝火山群・然別火山群、
そして、東大雪連峰を加えた
30あまりの山々の総称を大雪山と言います。
分かりやすく改名した駅
知床に行くには、
どこの駅で降りれば良いのか?
と言う問い合わせも多く、
知床半島の付け根に位置する
知床の玄関口の斜里駅の駅名も、
それに合わせるように「斜里駅」から
「知床斜里駅」に改名されました。
ちなみに、同じような例で、
「摩周湖」に行くには、
どの駅で降りれば良いのか?
と言う問い合わせも多かったので、
「摩周湖」のふもとの駅の
「弟子屈駅(てしかがえき)」も分かりやすく、
「摩周駅」に改名されています。
まとめ
道東の知床に近い
「女満別空港」と「中標津空港」、
「たんちょう釧路空港」からの
アクセスを紹介しました。
知床峠は約半年間通行止めになるので、
「中標津空港」からのアクセスは
夏の間の限定になります。
なので、
乗り換えの有る無しはありますが、
移動時間等を考えると
「女満別空港」からの方が、
夏冬通して「ウトロ温泉」へアクセスできます。
なので、
「ウトロ温泉」へ行くのでしたら、
「女満別空港」からの方が安心でしょう。
また、公共交通ではなく、
レンタカーや乗用車での
「知床(ウトロ)」へのアクセスについては、
【女満別空港から知床(ウトロ)】までの北海道旅行1日目のモデルコース7選
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
「知床斜里」から「ウトロ温泉」、
知床世界自然遺産の景勝地については、
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
また、
「ウトロ温泉」の知床峠を挟んで反対側の
「羅臼町」までの「女満別空港」からの
ドライブコースについては、
【女満別空港から知床(羅臼)】までの北海道旅行1日目のモデルコース7選
で、詳しく紹介していますの参考にしてみて下さい。
網走・北見・紋別地方の
宿泊場所が気になる方は、
道東(オホーツク海側)を観光する時に泊まる宿を決めかねている方へ
を参考にしてください。
また、
北海道旅行の旅行日程を考えている方は、
を参考にしてください。
北海道旅行をレンタカーで行くか、
ツアーバスで行くか迷っている方は、
を参考にしてください。
ご乗車お疲れ様でした。