ご乗車ありがとうございます。
北海道で観光バスの運転手をしているやまやまです。
夏の北海道旅行の計画を立てていて、
宿泊場所を阿寒湖とウトロ温泉に決めたはいいけど、
阿寒湖からウトロ温泉までどのルートで、
どこを観光しながら周れば良いのか決めかねている。
とにかく北海道らしい湖が見たい!
と言う方に向けて、
今回は湖めぐりのコースの提案です。
特に屈斜路湖畔の「砂湯」は
子供と一緒に楽しめる景勝地なので、
子供連れにもオススメのコースになります。
また、
「阿寒湖温泉」から「知床(ウトロ)」以外の
観光地への観光ルートも知りたい方は、
【阿寒湖から】次の観光地までの(冬の)モデルコース12選でも、
詳しく紹介していますので参考にしてみて下さい。
阿寒湖から知床までの湖めぐりコース
阿寒湖
~(1時間20分)~
摩周湖第一展望台
~(30分)~
屈斜路湖(砂湯)
~(15分)~
屈斜路湖(和琴半島)
~(1時間)~(弟子屈~萩野経由)~
裏摩周湖
~(20分)~
神の子池
~(30分)~
道の駅パパスランドさっつる
~(55分)~
オシンコシンの滝
~(10分)~
ウトロ温泉
走行距離も255㎞ほどで、
移動時間も5時間ほどなので、
散策時間を入れても
あまり無理のない行程だと思います。
ざっくりの行程は「阿寒湖」を出発したら、
まず定番の「摩周湖第一展望台」から「摩周湖」を見ます。
次に屈斜路湖畔の「砂湯」で湖岸の砂を掘って温泉を。
今度は「和琴半島」で「屈斜路湖」を眺めながらのハイキング。
そして「裏摩周展望台」では、
また違う角度からの「摩周湖」を見て。
次は、
今では観光バスでは
行けなくなってしまった「神の子池」で、
「摩周湖」の青さとは別の神秘的な池を見て。
そして「ウトロ温泉」の少し手前で、
「オシンコシンの滝」でマイナスイオンを補充して、
「ウトロ温泉」に到着と言う行程になります。
また、
時間に余裕があるようでしたら、
「阿寒湖」を出発した後に
「オンネトー」を入れるのも有りだと思います。
「オンネトー」に関しましては、
阿寒湖から知床までの夏のモデルコース4選(自然散策コース編)や、
でも紹介していますので参考にしてみて下さい。
阿寒湖から摩周湖
「阿寒湖」から「摩周湖」までは、
国道241号線の阿寒横断道路を通って行きます。
雄阿寒岳と雌阿寒岳の
二つの山が重なって見える
「双岳台」の辺りが頂上で、
「双岳台」を過ぎると下りこう配がキツイうえに、
急カーブの連続なので運転には注意して下さい。
阿寒横断道路を下りきると、
ゆるやかな直線道路が多いのですが、
この辺りはレーダーパトカーがよく隠れているので、
安心してスピードを出し過ぎないようにも注意です。
直線道路が終わると「摩周湖」の麓の町、
「弟子屈町(てしかが)」で、
「道の駅摩周温泉」があり、
駐車場とお手洗いの間には足湯もあります。
そして弟子屈の町を抜けると、
摩周湖への見通しの良い直線道路。
左右には牧草地や
ゴルフ場(弟子屈カントリークラブ)が広がり、
直線の先に上唇の形をした摩周岳が見えたら、
「摩周湖」が晴れていて見える確率が高いです。
直線が終わると急な上り坂のカーブが続き、
一生懸命走っていると、
不意に右側に駐車場が現れ、
駐車場に入りそびれそうになります。
「摩周湖第一展望台」の駐車料金は、
- バイク・・・・・200円
- 乗用車・・・・・500円
- マイクロバス・1.000円
- 大型バス・・・2.000円
になり、
「摩周湖」の麓の「硫黄山」の
駐車料金と共通になるので、
「摩周湖」を見た後は「硫黄山」の見学もしないと
駐車料金がもったいないです。
「摩周湖」は周囲24㎞で
深さは210mもありますが、
「摩周湖第一展望台」は標高550mの所にあり、
「摩周湖」を高い位置から見下ろす形になり、
湖面までの遊歩道も無いので、
「摩周湖」に触れることは出来ません。
また、
「摩周湖第一展望台」から
川湯方面に少し進んだ所に、
第一展望台より100m高い位置に
「摩周湖第三展望台」があり、
場合によっては第一展望台で見えなくても、
第三展望台では「摩周湖」の湖面が見えたり、
その逆もあったりしますので、
「摩周湖第一展望台」で見えなかった時は、
「摩周湖第三展望台」に寄ってみてはいかがでしょう。
摩周湖から屈斜路湖(砂湯)
「摩周湖第一展望台」から
屈斜路湖の「砂湯」までは、
摩周湖第三展望台
~
国道391号線経由
~
硫黄山
~
川湯温泉
の順で周れば、
この後の道順で
同じ場所を通ることがないのでオススメです。
「砂湯」は屈斜路湖畔の景勝地の中では
一番賑わっている景勝地で、
波打ち際の砂を手で掘るだけで
下から温泉が湧いてくる所になります。
正直、
北海道の東側の道東では、
夏になっても海水の温度が冷たいので、
海水浴場自体も少なく、
海水浴場でも焚き火をしながらじゃないと
寒くて泳げません。
なので、
砂を手で掘るだけで
温泉が湧いてくる砂湯は、
水遊びをするには絶好の場所になっていて、
子供連れの方は特に
一緒に満喫できる景勝地だと思います。
砂湯から和琴半島
「砂湯」から「和琴半島」への途中には、
「池の湯」や「コタン」など、
天然の無料露天風呂がある小さな景勝地があり、
「池の湯」や「コタン」については、
冬の屈斜路湖で白鳥を見ながら入れる露天風呂3選(コタン温泉編)
で紹介していますので参考にしてみて下さい。
「和琴半島」は屈斜路湖の
中の島を指さすかのように突き出た半島で、
「和琴半島」にも三日月形の
無料の露天風呂や共同浴場に、
和琴湖畔キャンプ場の他に、
新しく出来た和琴野営場にはフィールドハウスもあり、
「砂湯」に次いで夏には賑わう景勝地になります。
「和琴半島」には一周2.4㎞の散策路があり、
ゆっくり景色を見ながらでも1時間ほどで周れて、
途中にはオヤコツ地獄や共同浴場などもあります。
「和琴半島」については、
冬の屈斜路湖で白鳥を見ながら入れる露天風呂3選(和琴半島編)
でも紹介していますので参考にしてみて下さい。
和琴半島から裏摩周展望台
「和琴半島」から「裏摩周展望台」へは、
国道243号線で弟子屈町まで戻り、
弟子屈町から別海・虹別方面へと向かいます。
「多和平」の入り口を過ぎたら
養老牛方面へと道道885号線に入り、
久しぶりの信号機のある交差点に差し掛かったら、
斜里・清里峠へと道道150号線に入ります。
登り坂をひたすら登っていると、
トンネルのようなシェルターに入り、
シェルターを抜けた直後に
左手に「裏摩周展望台」への入り口があるので、
通り過ぎないように注意して下さい。
「裏摩周展望台」は「摩周湖第一展望台」とは、
「摩周湖」を挟んで反対側にある展望台なので、
「裏摩周展望台」と言います。
あまり賑わっている景勝地ではないですが、
駐車場(無料)やお手洗いも整備されています。
裏摩周展望台から神の子池
「裏摩周展望台」から「神の子池」に行く前に、
必ず「裏摩周展望台」でお手洗いを済ませて出発して下さい。
「神の子池」にもお手洗いはあるのですが、
あまり美しいトイレではないので、
よほど切羽詰まった状態でない限り、
あまりオススメ出来ないトイレで、
「裏摩周展望台」のお手洗いで
済ませておくことを強くオススメします。
また、
「裏摩周展望台」を出発して、
「神の子池」を見学して次のお手洗い休憩まで
1時間はかかることも考慮して下さい。
「神の子池」は、
以前は大型の観光バスも通れたので、
旅行会社のツアーの行程にも入っていたのですが、
今は大型バスは進入禁止になってしまったので、
実質、
レンタカーなどの乗用車でしか
行けない景勝地になってしまいました。
正直、
道道1115号線の入り口からは凸凹の狭い砂利道で、
見通しの悪いカーブなども多く、
お客さんを乗せて神の子池まで行くのは、
かなり神経を使ってようやく
辿り着くという感じだったので、
大型バスが進入禁止になって、
自分はホッとしています。
「神の子池」は「摩周湖」からの
伏流水が湧き出ている池で、
池といっても水はかなり綺麗で、
「摩周湖」のように青みがかっています。
ただ、
夏から秋にかけては
アブなどの虫も多い場所なので、
虫よけスプレーの持参をオススメします。
「裏摩周展望台」「神の子池」については、
を参考にしてください。
神の子池から道の駅パパスランドさっつる
「神の子池」から「道の駅パパスランドさっつる」へは、
道道1115号線を斜里方面に進めて行くと、
清里の町に入り、
左手にあるのが「道の駅パパスランドさっつる」です。
この「道の駅パパスランドさっつる」を過ぎてしまうと、
次のお手洗いがある町まで遠いし、
「裏摩周展望台」から「神の子池」を見学して、
1時間はお手洗いを我慢していることになるので、
「道の駅パパスランドさっつる」での
お手洗い休憩をオススメします。
「道の駅パパスランドさっつる」の中には温泉もあり、
道の駅の入口には足湯もありますので、
散策で疲れた足を足湯で癒すのも良いと思います。
道の駅パパスランド札弦からオシンコシンの滝
「道の駅パパスランドさっつる」から
「オシンコシンの滝」までは、
また1時間ほどかかりますので、
道の駅でしっかりお手洗いを済ませてから出発して下さい。
「オシンコシンの滝」には
お手洗いや無料の駐車場もありますが、
お盆の時期は大変混みあいますので注意して下さい。
オシンコシンの滝からウトロ温泉
「オシンコシンの滝」から
「ウトロ温泉」までは20分ほどで到着になります。
「ウトロ温泉」については、
でも紹介していますので参考にしてみて下さい。
まとめ
神秘的な「摩周湖」や
「神の子池」は眺めるだけで、
湖の水に触れることは出来ませんが、
その分、
「屈斜路湖」では砂を手で掘って温泉を出したり、
露天風呂や散策路を歩いたりと、
大人だけじゃなく、
子供がいても一緒に楽しめる景勝地だと思います。
他にも子供連れの方には、
【阿寒湖から知床(ウトロ)】までの夏の体験型モデルコース4選
がオススメですので、
是非、検討してみて下さい。
また、「道の駅パパスランドさっつる」からウトロ温泉までの、
途中の見どころなどの案内は、
で細かく紹介していますので参考にしてみて下さい。
阿寒湖から知床までの夏のモデルコースには、
初めての北海道旅行の方には、
がオススメです。
また、
北海道の自然を散策して肌で感じたい方には、
【阿寒湖から知床(ウトロ)】までの夏の自然散策モデルコース4選
がありますので参考にしてみて下さい。
「阿寒湖温泉」から「知床(ウトロ)」以外の
観光地への観光ルートも知りたい方は、
夏の北海道旅行で阿寒湖から次の観光地までのモデルコース12選や、
冬の北海道旅行で阿寒湖から次の観光地までのモデルコース12選でも、
詳しく紹介していますので参考にしてみて下さい。
「知床(ウトロ)」から次の日は
どの観光地(宿泊場所)へ行こうか決めかねている方は、
飛行機で帰ろうと考えている方は、
【知床(ウトロ)から】最寄りの空港までの(夏の)モデルコース7選
を参考にしてください。
また、北海道旅行の旅行日程を考えている方は、
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
網走・北見・紋別地方の宿泊場所が気になる方は、
道東(オホーツク海側)を観光する時に泊まる宿を決めかねている方へ
を参考にしてください。
北海道旅行をレンタカーで行くか、
ツアーバスで行くか迷っている方は、
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
ご乗車ありがとうございました。