ご乗車ありがとうございます。
北海道で観光バスの運転手をしているやまやまです。
夏の北海道旅行を計画していて、
宿泊場所を阿寒湖と知床(ウトロ)に決めたはいいけど、
どのルートで観光して行けば良いのか決めかねている方に、
オススメのモデルコースを
- 【阿寒湖から知床(ウトロ)】までの夏の自然散策モデルコース4選
- 【阿寒湖から知床(ウトロ)】までの夏の王道モデルコース4選
- 【阿寒湖から知床(ウトロ)】までの夏の湖めぐりモデルコース4選
- 【阿寒湖から知床(ウトロ)】までの夏の体験型モデルコース4選
の目的別に4コースを4つの記事に分けて順番に紹介しています。
また、子供連れの方は、
がオススメですので参考にしてみて下さい。
「阿寒湖温泉」から「知床(ウトロ)」以外の観光地への観光ルートも知りたい方は、
【阿寒湖から】次の観光地までの(冬の)モデルコース12選でも、
詳しく紹介していますので参考にしてみて下さい。
やっぱり「阿寒湖」から飛行機で帰りたいという方は、
を参考にしてください。
阿寒湖から知床までの自然コース
旅行日程(スケジュール)は
阿寒湖~(30分)~オンネトー~(35分)~相生道の駅~(1時間25分or1時間15分)~網走(能取岬など網走周辺)~(50分)~小清水原生花園~(1時間)~オシンコシンの滝~(20分)~ウトロ温泉
になります。
自然コースの場合は、
基本的に屋外の北海道らしい自然の景勝地が多いので、
雨降りの時にはオススメ出来ません。
なので、雨降りの場合は別のコースをオススメしますが、
晴れた日には北海道らしい大自然に触れて、
まるで心が洗われるよう気持ちになって頂きたい、
そんなコースをご提案します。
阿寒湖からオンネトー
まず阿寒湖を出発して30分ほどでオンネトーには着くのですが、
国道241号線から道道949号線へと入り途中の野中温泉を過ぎた辺りから道が狭くなり、
乗用車同士でもすれ違うのが大変なカ所もある上に、
オンネトーは大型の観光バスも立ち寄る景勝地なので、
車の運転には気を付けて下さい。
特に観光バスは、
朝に阿寒湖を出発したら1カ所目の景勝地がオンネトーだったり、
夕方に阿寒湖へ到着前にオンネトーに寄ることが多いので、
朝夕は特に気を付けて下さい。
また、桟橋のあるオンネトー展望デッキには一応公衆トイレはあるのですが、
あまり美しくないお手洗いなので、
阿寒湖を出発する前にお手洗いを済ませてからの出発をオススメします。
オンネトーは周囲4㎞程の小さな湖で、
奥にあるキャンプ場に車を停めて湖の外周を散策することも出来ます。
オンネトーの散策をしたい方は、
キャンプ場のトイレは展望デッキの近くのトイレよりはキレイなので、
散策前にお手洗いを済ませたい方はキャンプ場のトイレがオススメです。
また、オンネトー湯の滝を散策したい方は、
キャンプ場の入り口の少し先に駐車場と、
お手洗い(水を使わないバイオトイレ)があるので、
そこに車を停めて散策できます。
オンネトーから相生(あいおい)道の駅
オンネトーから網走までは少し距離もあり、
移動時間も2時間ほどかかります。
なので、オンネトーを出発してから30分程で着いてしまうのですが、
途中にトイレ休憩を取れる道の駅までも遠いので、
相生(あいおい)の道の駅でトイレ休憩をしておいた方が良いです。
また、オンネトーでお手洗いを我慢した場合は、
とても網走までトイレを我慢するのは無理なので、
相生(あいおい)の道の駅でのお手洗い休憩がちょうど良いと思います。
ちなみに、相生の道の駅でのオススメはクマ焼きと言う、
クマの形をしたお焼きやたい焼きのような食べ物で、
中身もクリームやあんこに生クリームなど数種類あります。
相生(あいおい)道の駅から網走周辺(能取湖サンゴ草や能取岬)
相生(あいおい)道の駅から網走までは1時間以上かかりますので、
相生でしっかりお手洗いを済ませて下さい。
網走周辺には景勝地がたくさんあるので、
訪れる時期に合わせて行程(スケジュール)に組み込んでみて下さい。
- メルヘンの丘・・・・・・・・・・通年
- あばしりフロックス公園・・・・・7月下旬~9月上旬
- フラワーガーデンはな・てんと・・8月上旬~10月中旬
- 大曲湖畔園地・・・・・・・・・・9月
- 能取湖のサンゴ草群生地・・・・・8月下旬~9月下旬
- 能取岬・・・・・・・・・・・・・通年
能取湖のサンゴ草群生地
網走の自然の景勝地のオススメは、
能取岬と能取湖のサンゴ草で、
能取湖のサンゴ草は8月下旬~9月下旬頃と、
時期が限定されてしまいますが、
能取湖の浅瀬一面に赤い絨毯を敷き詰めたようなキレイな景色が見られます。
もし、旅行の予定が9月で、
能取湖のサンゴ草も能取岬も両方行かれる方は、
能取湖のサンゴ草群生地から能取岬は30分程の道のりなので、
両方行くのも有りだと思います。
大曲湖畔園地
また、能取湖のサンゴ草の時期が9月なので、
9月に訪れるのでしたら是非立ち寄って頂きたいのが、
大曲湖畔園地と言う比較的新しく出来た景勝地で、
以前は網走刑務所の農園だった場所が今は湖畔園地として開放されています。
大曲湖畔園地は9月のマラソン大会に合わせて、
ひまわりが咲くように植えられており、
今は以前には無かったコスモスも園地に植えられていて、
広大な広さの敷地一面に咲いているひまわりは圧巻で、
絶好の撮影スポットにもなっています。
ちなみに、能取湖のサンゴ草群生地から大曲湖畔園地までは15分程の距離なので、
サンゴ草とひまわりのセットで行程を組んでみてはいかがでしょう。
2020年はコロナウイルスの影響で、
マラソン大会が中止になったので、
8月上旬の時点で満開でした。
フラワーガーデンはな・てんと
8月上旬~10月中旬ごろ
サルビア・マリーゴールド・ケイトウ・白妙菊(シロタエギク)
などが植えられていて、
提供してくれている企業名なども書いてあったりします。
「はな・てんと」は冬場はレークビュースキー場として営業している場所で、
丘の上には山頂ロッジがあり、
ロッジの2階は展望台とカフェになっていて、
2階の展望台からの眺めは↑こんな感じです。
あばしりフロックス公園
「あばしりフロックス公園」の見頃は7月下旬~9月上旬で、
訪れるのでしたら8月でしたら時期を外さないと思います。
道のりも網走よりも女満別空港よりの「呼人」という地区になるので、
行かれる方は網走の他の景勝地よりも最初に見学する方が効率よく周れると思います。
一応お手洗いもあるのですが、
出来れば女満別の市街を抜ける前に「メルヘンの丘めまんべつ」、
と言う道の駅があるので、
そちらで済ませてきた方が安心です。
メルヘンの丘
時間的には「あばしりフロックス公園」と
「道の駅メルヘンの丘めまんべつ」は15分程の距離です。
道の駅の近くに国道39号線沿いに「メルヘンの丘」があり、
美瑛の丘のように、丘陵の畑が写真スポットになっています。
↑写真は、
8月上旬の去年の秋に撒いた小麦の刈り取り直前の写真です。
↑写真は、
冬の雪が積もった状態の写真です。
「メルヘンの丘めまんべつ」については、
メルヘンの丘の記事で紹介していますので参考にしてみて下さい。
能取岬
能取岬は絶壁になっていて、
海辺に降りることは出来ませんが、
天気が良ければ知床連山も見られる場所になります。
冬には網走よりも先に流氷が接岸するのが「能取岬」で、
網走がダメでも「能取岬」でなら流氷が見られることもあります。
駐車場にはお手洗いもあり、
岬までは遊歩道がついていて、
白と黒のシマシマの灯台があり、
知床連山をバックにした灯台もなかなか魅力的だと思います。
灯台の更に奥には「オホーツクの塔」が立っていて、
塔の横には
設立の趣旨
百余年の苦難をこえて培われたオホーツク沿岸漁業は
海洋法の制定など国際情勢の変化に伴って、
新しい時代を迎えるに至った。
ここに開拓先人の業績を讃えると共に、
その霊を慰め、
水産日本の発展を希求し、
この塔を建立する。
昭和五十三年八月十三日
オホーツクの塔建設委員会
と書かれた碑文が付いています。
また、能取岬は周りに風を遮るものが無い所なので、
風が強い場所なのですが、
逆に風が無い時は蚊やアブが多いので虫刺され注意です。
以前は景色も良いのに、
あまりツアーの行程に入ることも少なかったのですが、
最近は堺雅人さんが出演した「南極料理人」や、
吉永小百合さんが出演した「北の桜守」の映画のロケ地に使われたり、
中国映画のロケ地にもなっていたりと、
訪れる人も増えてきています。
能取岬から小清水原生花園
能取岬から小清水原生花園までは40分程の道のりです。
能取岬から網走の平地に降りる途中の道路が狭くなっていて、
急カーブの急こう配になっている場所もあるので、
気を付けて下さい。
小清水原生花園については、
で紹介していますので参考にしてみて下さい。
小清水原生花園からオシンコシンの滝
「小清水原生花園」からウトロ温泉の手前の「オシンコシンの滝」までは、
1時間ほどかかりますので、
「小清水原生花園」を出発する前に、
お手洗いはしっかり済ませておいて下さい。
オシンコシンの滝に関しては、
こちらの記事で紹介していますので参考にしてみて下さい。
オシンコシンの滝からウトロ温泉
オシンコシンの滝からウトロ温泉までは15分程で到着になります。
また、オシンコシンの滝からウトロ温泉までの道のりには、
個性的な岩や滝などがあり、
この区間はバスガイドさんも水を得た魚のように案内にも力が入る場所で、
「オシンコシンの滝」から「ウトロ温泉」までの見どころの記事で紹介していますので、
興味がある方は参考にしてみて下さい。
ウトロ温泉で、
ツアーバスがお客さんを案内する大きめのホテルは、
高台に
- KIKI知床ナチュラルリゾート(旧知床プリンスホテル)
- 知床第一ホテル
- ホテル知床
等があり、
平地には
- 北こぶし知床ホテル&リゾート(旧知床グランドホテル)
- 知床ノーブルホテル
等があります。
また、大きめのホテル以外にも個人のお客さんに人気の小さめの宿は、
平地の方に多く建っています。
また、ウトロの町は夜になると、
町中でもクマが出没することもあり、
ウトロのセブンイレブンの監視カメラにクマが映ったこともあるので、
あまり暗くなってからの外出は控えた方が良さそうです。
まとめ
「自然コース」の行程(スケジュール)のおさらいをすると、
- 阿寒湖
- オンネトー
- あいおい道の駅
- メルヘンの丘めまんべつ
- あばしりフロックス公園(7月下旬~9月上旬)
- フラワーガーデンはな・てんと(8月上旬~10月中旬)
- 大曲湖畔園地(9月)
- 能取湖のサンゴ草群生地(8月下旬~9月下旬)
- 能取岬
- 小清水原生花園(5月GW~8月)
- オシンコシンの滝
- ウトロ温泉
の順に周るのが効率的でオススメです。
また、訪れる時期も目的の景勝地に合わせて組んでみて下さい。
番外編で5月下旬~6月上旬に予定を組んだ方は、
の記事で、
北海道、道東の3大芝桜を紹介していますので、
参考にしてみて下さい。
今回ご紹介したどの景勝地も基本的に、
駐車場代や入場料もかからず無料の景勝地になります。
(東藻琴の芝桜公園はシーズン中は、
大人500円小人250円の入園料がかかります。)
また、時期的なものもあるので、
紹介した景勝地を全部周ることは無いと思いますが、
仮に全部の景勝地を周ったとしても、
走行距離は300キロ未満に設定していますので、
それほど無理せずに周れるコースだと思います。
ただ、大自然が相手なので天候に左右されてしまいますが、
逆に言えば天気さえ良ければ北海道らしい最高の景勝地だと思いますので、
是非、旅行計画を立てる際の参考にして頂けたら幸いです。
他にも網走周辺の景勝地については、
ウトロ周辺の景勝地については、
を参考にしてください。
「阿寒湖温泉」から「知床(ウトロ)」以外の観光地への観光ルートも知りたい方は、
【阿寒湖から】次の観光地までの(冬の)モデルコース12選でも、
詳しく紹介していますので参考にしてみて下さい。
また、北海道旅行の旅行日程を考えている方は、
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
網走・北見・紋別地方の宿泊場所が気になる方は、
道東(オホーツク海側)を観光する時に泊まる宿を決めかねている方へ
を参考にしてください。
北海道旅行をレンタカーで行くか、
ツアーバスで行くか迷っている方は、
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
北海道旅行の計画をたてる時の参考にして頂けたら幸いです。
本日もご乗車ありがとうございました。