ご乗車ありがとうございます。
北海道で観光バスの運転手をしているやまやまです。
東根室駅から釧路までの道のりは、
冬の北海道 道東2泊3日で観光するモデルコース(2日目後編)
を参照して下さい。
3日目の最終日は、
釧路~(45分)~鶴見台~(10分)~鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
~(45分)~道の駅しらぬか恋問~(15分)~たんちょう釧路空港
の行程で進めていきます。
冬の釧路周辺ですと、釧路湿原も雪に覆われて分からないので、 やはりタンチョウの姿を見て頂きたく、 冬の時期でしか見られない、 タンチョウを観察出来る景勝地を2ヶ所ご紹介します。
そのあとは、昼食場所と言うことで、 釧路市内にもオススメの昼食場所は沢山ありますが、 釧路市内に戻るのも芸がないので、 今回は「道の駅しらぬか恋問」を設定しております。
この記事は、
冬の道東を2泊3日で観光するモデルコース1日目(女満別空港~北浜駅編)
冬の道東を2泊3日で観光するモデルコース1日目(北浜駅~ウトロ温泉)
冬の道東を2泊3日で観光するモデルコース2日目(ウトロ~東根室駅)
冬の道東を2泊3日で観光するモデルコース2日目(東根室駅~釧路)
冬の道東を2泊3日で観光するモデルコース3日目(釧路~たんちょう釧路空港)
5記事で構成されています。
釧路駅から鶴見台までの道のりと見どころ
釧路の宿泊場所は人それぞれなので、 釧路駅を出発地点にして進めていきます。
まず、「釧路駅」の前の通りを西へ進み、 「和商市場」の前を通り、国道38号線へと右折します。
右折して進めて行くと右手に丸いタンクが見えてきますが、 「釧路ガス」です。
「釧路ガス」を過ぎ、 そのまま道なりに進むと跨線橋を渡りきる前に、 信号があるのですが、 そのまま直進して釧路大橋を渡ってすぐの信号を右折して、 また次の信号を左折して岡橋を越えると 右手にはチップ(木くず)の山がフェンス越しに見えますが、 「日本製紙 釧路工場」です。
「日本製紙 釧路工場」の フェンスを過ぎたら信号を右折して、 国道38号線へと進めると、 国道38号線の手前の左手には 「鳥取神社」「鳥取百年館」とあります。
国道38号線をまたいで直進すると 仁々志別川にかかる「はなしのぶ橋」があるので、 それを渡らずに信号を左折して 道道53号線(仁々志別通り)を進むと、 左手に「鳥取ドーム」が見えてきます。
そのまま進むと道道113号線(星が浦東通)をまたぎ、 釧路新道をくぐり、 道道53号線(道道釧路鶴居弟子屈線)を 道なりにどんどん進むと、
- ↑「阿寒湖温泉」「釧路空港」
- →「弟子屈」「鶴居」
の標識の次に
- ↑山花公園
- →釧路市湿原展望台
の標識がある交差点を 鶴居方面へ道道53号線(たんちょう舞ろーど)を右折します。
すると先ほどまで道路の 右手を流れていた仁々志別川を渡るのですが、 この辺りの右手によく野生のタンチョウが居ますので、 注意して見て下さい。
そして少し進めると、左手には環境省の施設で、 「釧路湿原野生生物保護センター」があり、 一般向けと研究施設に分かれていますが、 一般向けの展示施設では、 シマフクロウやタンチョウなどの 絶滅の恐れのある野生生物や、 湿地の生態系などについての パネルやジオラマなどで紹介しています。
そして、道なりにどんどん進めて、 ゆずり車線のあるキツい登り坂を登りきると、 右手には「谷地ぼうず」の形を模した「釧路湿原展望台」があり、 その少し先の右手には「北斗展望台」があります。
さらに5分ほど進むと右手に広い駐車場があり、 駐車場の右下には「温根内ビジターセンター」があり、 釧路湿原の散策前のトイレや情報収集の役に立ちます。
そして10分ほど進むと「鶴見台」の標識も見え、 両サイドに駐車帯があるので、 右のトイレのある駐車帯に停めます。
鶴見台
「鶴見台」はタンチョウの給餌場で、 すぐ近くに住んでいて、 鶴見台の名物おばぁちゃんの 「渡辺トメさん」が昭和38年から餌付けをしていましたが、 今は息子さんが引き継いで餌付けをしています。
よく観光バスでお客さんを連れて行くと、 バスに「渡辺トメさん」が来て、 「コーヒーでも飲みなさい」と缶コーヒーをくれて、 自分も缶コーヒーで餌付けされていました。
毎年11月から3月頃には多い時で 200羽ほどのタンチョウが飛んできます。
また、「渡辺トメさん」は野生生物保護の功労者として、 環境庁長官賞を受賞しています。
「鶴見台」を出発して、 次は鶴居村へと進めるのですが、 この辺りは両サイドが畑になっていて、 左側は防雪柵があって見づらいのですが、 「鶴見台」以外でも 畑の中にタンチョウの姿をよく見かけます。
道道53号線を鶴居村へと真っ直ぐな道を進めて行くと、 ゆるやかな下り坂になり、 畑の景色から鶴居の町並みが見えてきます。
右手に「セイコーマート」という オレンジの看板のコンビニがあり、 その「セイコーマート」の手前を右折します。
真っ直ぐ道なりに進むと、 左手に駐車場と「鶴居村振興公社・酪楽館」があり、 道なりに左カーブを進むと右手が 「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」の給餌場になります。
ちなみにツアーバスなどの観光バスは、 給餌場の側には停められないので、 「鶴居村振興公社・酪楽館」の駐車場に停まります。
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」は 「日本野鳥の会」で運営されていて、 写真のように広い給餌場に向かってフェンスがあり、 フェンスの中が写真等を撮ったり見学できる場所になります。
近くにはお手洗いもあり、 道路を挟んで反対側にはネイチャーセンターもあり、 生態についての展示がされています。
「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」から 「道の駅しらぬか恋問」までは45分ほどかかります。
タンチョウを観察できるのは冬なので、 冬は下手に裏道などを使わずに、 なるべく大きな通りを使うことをオススメします。
なので、普通に鶴居まで来た、 道道53号線を折り返します。
同じ道道53号線なのですが、 「たんちょう舞ろーど」「道道釧路鶴居弟子屈線」と、 通りの名前が区間によってかわります。
鶴居まで来る時は釧路新道をくぐって来たのですが、 釧路新道まで戻ったら、 今度は釧路新道をくぐって直ぐの信号を右折して、 国道38号線の釧路新道に入ります。
釧路新道は高速道路のような造りをしていますが、 一般道ですし、パトカーも良く隠れていますので、 スピードは控えめにして下さい。
途中、「星が浦」や 「阿寒湖温泉」「釧路空港」 「大楽毛駅」などの降り口がありますが、 そのまま道なりに「帯広・白糠」方面へ進みます。
左手に太平洋が見えてきたら、 今度は2車線が1車線になり 「オービス」もあるので注意して下さい。
右手にはJR根室本線も並行して走っていて、 真っ直ぐな道を進めていると、 左手にコンビニのローソンが隣にある 「道の駅しらぬか恋問」があります。
道の駅しらぬか恋問
「道の駅しらぬか恋問」には、 お土産コーナーから海産物の漁協に、 白糠のどら焼きで有名な「とら信」や、 レストランからラーメンの 寶龍(こうりゅう)までテナントが入っています。
レストランでは「この豚丼」が人気で お持ち帰り用の弁当でも販売されているので、 「たんちょう釧路空港」の飛行機の時間に合わせて 弁当を選択するのも有りだと思います。
「道の駅しらぬか恋問」から「たんちょう釧路空港」までは、 道が真っ直ぐ繋がっていなくて、 グルッと迂回するようにしか空港までは行けないので、 やっぱり来た道を戻るのが一番安心です。
国道38号線を釧路新道まで戻り、
標識に
- 阿寒湖温泉
- 釧路空港
と出たら新道を降りて左折します。
国道240号線を阿寒湖方面へ北上し、 釧路空港の標識が出たら、左折して道道65号線に入り、 登り坂を登りきると「たんちょう釧路空港」です。
たんちょう釧路空港
レンタカーの方は登り坂を登りきった所に交差点があるので、 右折すれば右手にレンタカー屋さんが並んでいます。
ツアーバスの方は、 バスは空港横のバス専用の駐車場に入るので、 そこでトランクに預けている荷物を受け取り、 添乗員さんの後に付いて空港に入ります。
空港の前には4種類の動物のモニュメントがあり、
バス駐車場側の一番手前から、
- アメマスを掴んで羽ばたいているシマフクロウ
- オスとメスで鳴き合いをしているタンチョウ
- 親子のヒグマ
- 立派な角を付けたオスジカと子供を連れたメスジカ
が、それぞれ入口の両サイドに並んでいますので、
最後に記念写真に使ってみて下さい。
まとめ
今回は冬の行程と言うことで、 夏では通れる道も冬では通れなかったりします。
逆に夏ではなかなか見られないタンチョウや、 特に流氷は冬でも2月に限定されるうえに、 来れば必ず見られる物でもないので難しいところです。
流氷に関しては、 自分が子供の頃に比べると、 明らかに少なくなっているので、 専門家の「何年か後には流氷が見られなくなる日が来る」、 と言う話も、あながち嘘ではないかも? と言うのが率直な感想です。
また、2泊3日と言う行程ですと、 初日は朝に地元の空港を出発しても、 北海道に着いて、 移動し始めるのは昼近くになってしまうことも有ると思います。
最終日も地元に夕方や夜の早い時間には着きたいと思いますので、 初日と最終日は距離は稼げません。
昼食も北海道に着いて早々だったりと、 慌ただしくなってしまいがちなので、 初日と最終日は、 あまり行程を詰め込まない事をオススメします。
ちなみに、夏の道東の行程は、
夏の道東を2泊3日で観光するモデルコース1日目(女満別空港~さっつる)
を参考にしてみて下さい。
また、釧路市内や釧路湿原に関する景勝地は、
夏の道東を2泊3日で観光するモデルコース3日目(阿寒湖~たんちょう釧路空港)
で紹介していますので参考にして下さい。
また、「釧路」でのお勧めの夕食や、
「釧路空港」から「釧路」までのモデルコースについては、
「SL冬の湿原号」に乗るモデルコースについては、
【冬限定】羽田発着「SL冬の湿原号」に乗る日帰り弾丸ツアーモデルコース
を参考にしてください。
また、北海道旅行の旅行日程を考えている方は、
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
北海道旅行をレンタカーで行くか、
ツアーバスで行くか迷っている方は、
で、紹介していますので参考にしてみて下さい。
ご乗車ありがとうございました。