バス乗務員バス乗務員

ご乗車ありがとうございます。

 

運転手運転手

北海道で観光バスの運転手をしているやまやまです。

 

摩周湖方面から「知床斜里」へ向かう時には

野上峠を越えます。

 

道の駅さっつる

 

札弦の道の駅「パパスランドさっつる」で

トイレ休憩を取ってから行くと思いますので、

そこからだと

時間に余裕があれば周れる

穴場の景勝地が4箇所あります。

 

 

それは「さくらの滝」「神の子池」

「裏摩周展望台」「いずみの森来運公園」です。

 

 

「さくらの滝」は

8月上旬からお盆までの期間限定で、

逆に言えば、

それ以外の時期では行かなくても良いと思います。

 

 

ちなみに「さくらの滝」と

「神の子池」「裏摩周展望台」へは、

札弦の道の駅「パパスランドさっつる」から、

来た道を戻る方角なのですが、

「札弦の道の駅」の後にお伝えするには訳があります。

 

 

「さくらの滝」と「神の子池」のどちらも

穴場的であまり観光地化されていない場所なので、

「さくらの滝」は時期ですと

仮設のトイレがある場合もありますが、

実際はトイレが有るのか無いのか当てにならないです。

 

さくらの滝の仮設トイレ

 

また、「神の子池」は公衆トイレはあるのですが、

あまり整備もされておらず

美しくないトイレなので、

かなり切羽詰まった状態じゃないと

使うのをためらうトイレです。

 

神の子池のトイレ

 

運転手運転手

摩周湖から野上峠を越えて来ると、

札弦までは50分ほどかかりますので、

一度「パパスランドさっつる」で

お手洗いを済ませておく事を強くオススメします。

 

 

バスガイドバスガイド

それは、

落ち着いて景勝地を楽しめるように

と考えるのもバス乗務員の仕事だからです。

 

さくらの滝

 

 

 

 

札弦の「道の駅パパスランドさっつる」から、

道道1115号線を清里峠の方へと進むと、

右手には踏切があり、

そのまま真っ直ぐ道道1115号線を進むと、

左手に「さくらの滝」の標識があるので、

その標識から左折します。

 

 

すると暫く直線が続き、

直線の終わり辺りに

右手に「さくらの滝」の標識があるので、

標識通りに右折します。

 

 

すると道幅は狭いけど舗装の道が続くので、

しばらく道なりに進むと、

舗装道路から砂利道になります。

 

 

道を間違えたかと心細くなるのですが、

そのまま少し進むと、

右手に開けた空き地があります。

 

さくらの滝の入り口

 

その空き地の奥に「さくらの滝」への入口があり、

滝へは空き地に車を停めて、

空き地の一番奥の、

川へと続く道を歩いて行きます。

 

 

さくらの滝でのサクラマスのジャンプ

 

 

すると、滝と言うよりは

堰堤ていどの落差の斜里川が流れています。

 

 

↑時期が合えばスマホでもジャンプした瞬間を撮れました。(この時はガラケーです。)

 

 

時期的には6月上旬からお盆辺りで、

その年の天候などによってズレることもありますが、

サクラマスのジャンプが見られる貴重な場所です。

 

バスガイドバスガイド

サクラマスは川で産まれた

ヤマメのメスが海に下り、

成長して産まれた川に戻り、

海には下らず川にそのまま留まり

成長したヤマメのオスと

産卵をする為に戻ってくるので、

サクラマスはメスになります。

 

運転手運転手

ちなみにサクラマスに限らず、

海から産卵の為に遡上してくる

鮭やマスを川や湖で釣るのは禁止されており、

もし見つかるとサクラマス一匹につき

罰金30万円だそうです。

 

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神の子池

神の子池

 

 

 

「神の子池」へは、

道道1115号線を清里峠へと進み、

峠道を登り始めると

不意に「神の子池」の看板が目に入るので、

スピードは抑えて注意して見ていないと

通り過ぎてしまいます。

 

神の子池の入り口

 

左手に小さい標識があり、

右手の入口にも大きな看板があるのですが、

峠道を登ってカーブ明けに不意に入口があり、

しかも、かなりの凸凹の砂利道が2キロほどつづきます。

 

神の子池への細い砂利道

 

運転手運転手

おまけに道幅も狭いので、

乗用車同士でもすれ違うには狭い場所もあり、

この道を大型の観光バスで進むのはいつも憂鬱でした。

 

バスガイドバスガイド

「でした。」と言うのも、

以前はツアーの行程にも入っていて、

大型バスも通行出来たのですが、

今は大型バスは侵入禁止になったようです。

 

運転手運転手

なので、「神の子池」に行くには、

レンタカーなどの乗用車でしか

行けなくなってしまいました。

 

ちなみに道道1115号線から

砂利道へ右折するとすぐに

小さな橋があるのですが、

橋の幅は道幅よりも狭く、

大型バスだと車幅がいっぱいいっぱいでした。

 

神の子池への砂利道

 

その後の砂利道も

デコボコのそろばん道路が続き、

なるべくお客さんを揺らさずに走るのは、

かなり神経も使い、

おまけに前方の見通しの悪いカーブから、

いつ対向車が飛び出て来るかと

身構えながら進むので、

2キロ程しかない道のりも、

どうしても時間がかかってしまいます。

 

神の子池の駐車場

 

そうしてやっとの思いでたどり着くと、

砂利の空き地のような駐車場に到着です。

 

神の子池のトイレ

 

運転手運転手

駐車場の端には

一応2つ繋がったトイレがあるのですが、

トイレットペーパーももちろん無く、

かなり残念なトイレなので、

緊急時以外での使用はオススメしません。

 

神の子池の看板

 

ただ「神の子池」自体はとても綺麗で、

以前は池の周りに獣道のような

遊歩道が付いていただけだったのですが、

今は遊歩道も整備され、

木で出来た木道になっています

 

 

 

 

いつの間にか散策路の入口に

大きな案内板まで出来ていました。

 

 

案内板には、

神さまからの贈り物「神の子池」

この池は、摩周湖(カムイト=神の湖)の

伏流水からできている

という言い伝えで「神の子池」と呼ばれています。

神の子池の伏流水は

1日12.000トンも湧き出しており、

周囲220メートル、水深5メートルで、

水が澄んでいるので

底までくっきりと見えます。

水温が年間を通して8度と低く、

倒木が青い水の中に腐らず

化石のように沈んでいます。

その隙間を朱色の斑点を持つ

オショロコマが泳ぐ様子は、

何ともいえない不思議な美しさです。

と書いてあります。

 

バスガイドバスガイド

ちなみに摩周湖は海抜355メートルで、

神の子池は海抜304メートルなので、

摩周湖の伏流水と言われても納得はできます。

 

運転手運転手

そしてこの「神の子池」では、

8月頃からアブが大量に発生して、

お客さんの乗り降りの際に

バスの中に大量に入ってきてしまうので、

お客さんが散策している間は、

ひたすらバスの中に入ってきたアブ退治です。

 

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裏摩周展望台

裏摩周展望台

 

 

 

裏摩周シェルター

 

裏摩周展望台へは道道1115号線を

清里峠に向かって登って行くと、

頂上付近に雪よけのシェルター(トンネル)があって、

そのシェルターの直前を右折して、

道なりに登り坂を進むと「裏摩周展望台」です。

 

バスガイドバスガイド

ここには安心して使える公衆トイレもあるので、

「神の子池」で我慢したトイレも

ここで安心して済ませることができます。

 

裏摩周展望台のトイレ

 

また、小さな売店もあるのですが、

この裏摩周展望台へは電気も来ておらず、

売店の横に発電機を積んだ車を

横付けて営業しているようです。

 

裏摩周展望台の売店

 

「裏摩周展望台」には訪れるお客さんも少ないので、

営業していないこともあります。

 

裏摩周展望台への登り坂

 

展望台へは少し登り坂を登った所に展望台があります。

 

裏摩周展望台からの眺め

 

ただ、

夏には木々の葉が生い茂ってしまい、

少し湖が見づらくなってしまうので、

ここは摩周湖に霧のかかりづらい秋がオススメです。

 

運転手運転手

真冬は道道1115号線からの入口が除雪されなく、

冬季間(11月上旬頃~4月上旬)は

閉鎖されてしまい行くことが出来ません。

 

裏摩周展望台への道

 

バスガイドバスガイド

「裏摩周展望台」の標高は585メートルで、

反対側の「摩周湖第一展望台」の標高は550メートルと、

標高の高さは30メートル程しか変わりません。

 

摩周湖

 

運転手運転手

それなのに、

「第一展望台」では

摩周湖の湖面は見えなくても、

「裏摩周展望台」では

見えることもあり、

またその逆もあります。

 

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いずみの森来運公園

名水の里 来運公園

 

四つ目は、「来運の水」が湧き出ている来運公園です。

 

バスガイドバスガイド

斜里岳のふもとには、

「来運の水」が湧き出しており、

斜里岳に積もった雪が、

何百年もの時間をかけて、

融雪したものが地下水に流れ込み、

1日に7千トン(毎分5トン)の

お水を湧出しております。

 

来運公園の池の排水

 

バスガイドバスガイド

水温は5度~7度で冬でも凍ることなく、

コンコンと湧き出し、

斜里の名水として

北海道名水100選にも選ばれております。

 

来運公園の池

 

運転手運転手

幸運が来るようにと願って

来運と名づけられましたが、

もともとはアイヌ語で「ラインクンナイ」

死んだように流れる川と呼ばれていたそうですが、

アイヌ語とのギャップがありすぎるような・・・。

 

バスガイドバスガイド

この来運の水を飲むと、

宝くじが当たったとか、

10年間こどもが出来なかったのが恵まれたとか、

良い事や願い事が叶うと言われ、

汲みにくる人が多いようです。

 

 

道順は、札弦の道の駅「パパスランドさっつる」から

道道1115号線を清里方面へ向かい、

焼酎工場を過ぎて清里の市街に入ります。

 

道の駅さっつる

 

5差路の信号機のある交差点にさしかか、

その交差点を斜め右に右折して道道946号線に進み、

ゆるい右カーブ、

ゆるい左カーブをすぎて直線を進むと、

左手に小さく分かりづらい標識で、

 

↑「美里」、

←「斜里」「来運」

 

と表示された標識があるので、

その交差点を左折します。

 

 

すると右カーブの後にT字の交差点があるので、

そのT字の交差点を右折すると右手に、

「来運さけますふ化場」があり、

そのとなりに来運の水が湧き出す

「いずみの森来運公園」があります。

 

 

 

 

公園内には「来運神社」や、

「水汲み場」や「あずま屋」、

水が綺麗で透明度のある池や、

もちろん公衆トイレもあります。

 

 

 

 

水汲み場は入れ替わり立ち代わり、

水を汲みにくる方が絶えません。

 

 

 

 

 

 

 

水が綺麗で透明度のある池

 

 

 

 

樹齢1.000年のイチイの木

 

 

 

 

来運神社の鳥居をくぐって奥へ進むと

 

 

 

 

水神碑があります。

 

 

さらに小さな橋を渡って

 

 

 

 

 

 

公園の奥の登り坂を登ると「来運神社」があります。

 

 

地元の方たちも来運の水を汲みに来るのですが、

ウトロのホテルでも、

わざわざ来運の水を汲みに来ているホテルもあり、

ホテルのロビーで飲めるホテルもあります。

(飲んだ記憶はあるのに、

どのホテルだったか忘れてしまいました。)

 

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まとめ

 

「さくらの滝」

8月上旬からお盆ぐらいまで

「神の子池」

春先や雨降り後は路肩の地盤に注意

「裏摩周展望台」

霧がかかりづらい秋がオススメ

「いずみの森来運公園」

通年大丈夫だけど冬はオススメしません

 

 

それぞれに

見られる期間があったりしますが、

条件が合えば

行って良かったと思える景勝地ばかりです。

 

 

 

「女満別空港」から「知床(ウトロ)」への

モデルコースについては、

【女満別空港から知床(ウトロ)】までの北海道旅行1日目のモデルコース7選

を参考にしてください。

 

 

夏に「知床(ウトロ)」から

次の日に行ける観光地については、

知床【ウトロから】次の観光地までの夏のモデルコース12選

を参考にしてください。

 

 

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「斜里」「知床(ウトロ)」

周辺の景勝地については、

道東の観光地【網走東部】知床・斜里方面の景勝地

を参考にしてください。

 

 

また、

北海道旅行の旅行日程を考えている方は、

北海道旅行の行程(スケジュール・日程)を作る時の注意点

で、紹介していますので参考にしてみて下さい。

 

 

網走・北見・紋別地方の

宿泊場所が気になる方は、

道東(オホーツク海側)を観光する時に泊まる宿を決めかねている方へ

を参考にしてください。

 

 

北海道旅行をレンタカーで行くか、

ツアーバスで行くか迷っている方は、

北海道旅行はツアーバスとレンタカー、どっちがオススメ?

で、紹介していますので参考にしてみて下さい。

 

バス乗務員バス乗務員

本日もご乗車ありがとうございました。