バス乗務員バス乗務員

ご乗車ありがとうございます。

 

運転手運転手

北海道で観光バスの運転手をしているやまやまです。

 

ツアーバスでロープウェイがオプションの場合

旭岳1

 

旭岳のロープウェイは、よくツアーのオプションになったりしますが、

山にそれほど興味が無い人が行っても果たして価値があるものなのか、

迷う方もいらっしゃると思います。

 

たいていの場合はロープウェイがオプションで、

ロープウェイに乗らない方は、

そのままバスに乗って天人峡の羽衣の滝の散策になる場合が多かったのです。

 

バスガイドバスガイド

2013年に起きた崖崩れで羽衣の滝への遊歩道はおろか、

天人峡自体が陸の孤島になる災害が起きて、

それ以来ロープウェイのオプションに申し込まない方は、

ロープウェイ乗り場の売店などで時間を潰す事になっていました。

正直、自分も山に興味がない人間なので、

景勝時間はずっと駐車場のバスの中で待機していました。

 

 

でも、ある時に運動不足の解消を兼ねて、

試しにお客さんに付いて行ってみたんです。

 

 

結論から言うと、

絶対行くべきです!

 

ロープウェイに乗る前の準備

山の麓は11月に入り紅葉も少し終わりかけの時期でしたので、

旭岳の山頂付近は初雪が降り、

もう雪山になっていました。

 

 

一応運転用の革靴から運動靴に履き替え、

下の駐車場から見ても山は真っ白で、

明らかに上は寒そうでしたので、

真冬用のジャンパーを着て、

お客さんと一緒にいざロープウェイに乗り場の山麓駅へ!

 

 

と、その前にロープウェイの出発までに少し時間があったので、

とりあえずトイレを済ませます。

 

運転手運転手

上の姿見駅にもトイレは有るのですが、

散策中の散策路にはトイレは無いので、

約1時間以上はトイレに行けないことになります。

姿見駅のトイレも混んでいたら時間が勿体無いので、

ロープウェイに乗る前にトイレを済ませておくことを強くオススメします。

 

乗用車やレンタカーでお越しの場合

乗用車やレンタカーなどでお越しの方は、

山麓駅から姿見駅までのロープウェイの料金が、

 

6月1日~10月20日までは

大人(中学生以上)で往復2.900円(片道1.800円)

小人で往復1.450円(片道900円)

 

10月21日~5月31日

大人(中学生以上)で往復1.900円(片道1.300円)

小人で往復950円(片道650円)

 

かかります。

 

 

その他に駐車料金が普通車で1日500円

普通車以外で1日1.500円かかりますので、

シーズンに旭岳のロープウェイに乗る場合は、

ロープウェイの往復2.900円と駐車料金500円で、

1名でも3.400円かかりますので、

その分を予算に入れて下さい。

 

 

またロープウェイは予約は出来ませんが、

山麓駅~姿見駅までは毎時15分間隔で運行しています。

 

姿見駅から

旭岳の姿見駅

 

案の定、姿見駅を出ると所々雪が積もって圧雪になっていて、

運動靴ではなくバスの洗車用の長靴を履いてくるべきだったと後悔しました。

 

 

添乗員さんの話しでは、

長靴をレンタルしてくれるそうなので、

もし、雨や雪で路面状況が悪い時には、

姿見駅の係りの方に聞いてみると良いでしょう。

 

 

大抵の場合は姿見の池まで行って帰ってくる、

1周1.7kmの所要時間1時間コースを散策するのがモデルコースなので、

お客さんの後ろに付いて行く事にしました。

 

 

散策路はいちおう一方通行で、

すれ違うことなく散策ができます。

 

旭岳の散策路

(散策路はいきなりの上り坂です。)

 

途中、第一展望台と第三展望台とあり、

 

旭岳の満月沼

 

池じゃなく、満月沼と言う沼もあります。

 

 

第三展望台を過ぎると、

分かれ道に出るので、

登山ではない散策コースは分岐を右に曲がります。

すり鉢池と鏡池の夫婦池

分岐を右に曲がる所には、

右手にすり鉢池、曲がって左手に鏡池です。

旭岳のすり鉢池

(↑写真は旭岳をバックにすり鉢池)

 

旭岳の鏡池

(↑写真は安足間岳をバックに鏡池)

 

この日は天気に恵まれたうえに山々にも雪が降り、

池に雪山が写って最高のロケーションでした。

 

第四展望台

鏡池を背にして登って行くと、

今度は第四展望台です。

 

旭岳第四展望台

 

ここからは噴気孔からの煙も見え、

だいぶ旭岳も間近に見えてきました。

 

噴気孔

姿見の池の手前に噴気孔への散策路があったので、

ちょっと寄り道です。

 

旭岳の噴気孔

 

噴気孔への道は、

行って同じ道を帰ってくる1本道です。

 

姿見の池

旭岳の姿見の池

(↑写真は旭岳をバックに姿見の池)

 

噴気孔への道を折り返して元の道に戻り、

目的の姿見の池です。

 

 

先ほど行ってきた噴気孔への道も見えます。

 

 

この散策路の中では一番大きな池で、

ここまで、だいたい40分ぐらいかかります。

 

第五展望台

旭岳第五展望台1

 

姿見の池の近くには愛の鐘と第五展望台があります。

 

旭岳第五展望台2

(周りを見渡すと忠別岳も見えます。)

 

この散策路の展望台の中では一番高い展望台です。

 

旭岳第五展望台3

(姿見駅の方を見ると奥は旭川方面です。)

 

あとは、これといった見せ場も無く、

ひたすら姿見駅へと20分ほど坂を下ります。

 

旭岳2

(長い下り坂を振り返るとドーンと旭岳がまだまだ見えてくれます。)

 

まとめ

山には全く興味の無い方でも、

行ってみると、山の山頂まで行く訳では無いのですが、

登山の様な大掛かりな装備をすることなく、

 

運転手運転手

ここまで大雪山の最高峰の旭岳に近づけるのは、

かなり貴重で満喫できると思います。

ただ、散策路と言っても、

大きな石や坂道もありますが、

途中には池や噴気孔もあり、

景色も飽きさせません

 

 

自分もこれまで何十回と旭岳の麓までお客さんを連れてきましたが、

どうして今まで一度もロープウェイに乗って散策をしてみなかったのだろうと後悔してしまいました。

 

 

地元の北海道に住んでいる自分でさえ、

これほどの景色はなかなか見れません

 

運転手運転手

ツアーの行程に旭岳が入っていて、

もし、ツアーのオプションになっているのでしたら、

是非、散策して見てもらいたい景色の一つです

また、ロープウェイは、やはり強風や雷には弱いので、

悪天候の場合は運行を見合わせたり、

遅れたりする場合があるので、

時間には余裕をもって行動した方が良いです。

 

 

以前に出発の時間近くになってから、

悪天候でロープウェイが停まってしまって、

お客さんが山麓駅に時間までに戻って来れなくて、

出発が遅れて、その後の行程がずれ込んだことがありましたので、

ご注意下さい。

 

 

ちなみに天人峡の羽衣の滝への遊歩道は2018年の6月に開通したので、

今はまたロープウェイに乗らない方は、

天人峡の羽衣の滝の散策になることが多いと思います。

 

 

また、北海道旅行の旅行日程を考えている方は、

北海道旅行の行程(スケジュール・日程)を作る時の注意点

で、紹介していますので参考にしてみて下さい。

 

 

北海道旅行をレンタカーで行くか、

ツアーバスで行くか迷っている方は、

北海道旅行はツアーバスとレンタカー、どっちがオススメ?

で、紹介していますので参考にしてみて下さい。

 

 

北海道旅行の計画をたてる時の参考にして頂けたら幸いです。

 

 

バス乗務員バス乗務員

本日もご乗車ありがとうございました。