ご乗車ありがとうございます。

 

 

北海道の観光バス運転手のやまやまです。

 

 

北海道の観光バスの運転手は、 お客さんの見ていない所で、

普段どんな仕事をしているのか説明したいと思います。

 

 

興味のある方はどうぞ。

出勤時間の決まり方

まず出勤時間は、

その日に受ける(お客さんを乗せる) 空港や場所によってまちまちです。

 

 

受ける場所が会社から遠い場所だと、

会社から受ける場所までの回送時間も考慮して決まります。

 

 

なので、会社から受ける空港や場所まで3時間かかるのでしたら、

受ける場所の到着時間から逆算して3時間前に、

更にバスの点検時間を足した時間が出勤時間になります。

 

 

出勤してバスの点検

まず家を出る前に、その日に仕事を受けてから、

何日で帰って来れるのかによって着替え等の荷物を持ち 家を出ます。

 

 

ちなみに泊まりカバンの中身は、

その運転手によって嫁さんが揃えて用意してくれる方も居るようですが、

自分は出先でいざカバンを開けた時に、

着替えの枚数が足りないとか、

アレが無いコレが無いなんてなった時に人のせいにしたくないので、

カバンの中身は自分で揃えます。

 

 

そして会社に着いたら点呼に行き、

アルコールチェッカーでアルコールのチェックをします。

そしてバスの鍵を持ちバスの点検です。

 

 

エンジンオイルの量から始まり、

ハブナットの緩みや灯火類等がちゃんと機能するかなどまで 入念に点検します。

 

 

なんせ、一度会社を出ると2泊3日を3本とか続けて受けたりするので、

何日も帰ってこれないぶん、出先で何かあったら大変だからです。

 

 

もちろん出先でも毎日点検はしますが、

少しでも不安な所は解決して出たいですからね。

 

 

そして点検が終わってバスが異常ない事を確認したら自分の荷物を積み、

点呼に点検用紙や日報にはんこをもらい、

ガイドさんを乗せて受ける空港や場所まで回送します。

 

 

回送中も念入りに行程の打ち合わせ

回送中は、ガイドさんと受ける仕事の行程の確認や打ち合わせです。

 

 

行程に無理なところは無いか、

通るルートは少しぐらい遠回りしてでも、

お客さんに見せる景色や建物等が有るルートを通るのか、

それとも時間に余裕が無いから

最短ルートで行くのか等の打ち合わせをしておきます。

 

 

これを怠ると、お互いに仕事がイメージ通りに円滑に進まず、

特に案内する内容を順序だてて組んでいるガイドさんの場合は、

運転手が自分の意図しないルートを通ると仕事がやりずらいですし、

お客さんに見せたい場所等では、 徐行して欲しいのか、

停車してゆっくり見せたいのか等、 細かく決めておいた方が、

何日も一緒に仕事をしていると、 小さな不満が溜まっていき、ギクシャクしてくるので大切な事です

 

 

添乗員さんと最終確認

そしてお客さんを受ける空港や場所に到着すると、

今度は添乗員さんとの打ち合わせです。

 

 

添乗員さんは、その時によって、

お客さんと一緒に飛行機等で来る時もあれば、

バスが受ける空港で待っている事もあります。

 

 

空港で添乗員さんが待っている場合は、

まず挨拶をして、お客さんの座席表を貼ったりと、

準備をしながらゆっくり打ち合わせが出来ますが、

お客さんと一緒に添乗員さんが来る時は、

挨拶もそこそこに、お客さんの荷物をトランクに積み込み、

高速で使うETCカードを受け取ったりと、

バタバタと慌ただしく準備をして出発して、

最初の景勝地などで、ようやく打ち合わせです。

 

 

まとめ

観光バスの仕事は、

基本的に運転手が居て、

バスガイドさんが居て、

添乗員さんの3人が居て初めて成り立つ仕事です。

 

 

それぞれに役割分担があり、

それぞれの仕事内容が合わさって一つのバスツアーが成り立ちます。

 

 

なので、3人の打ち合わせはとても大事です。

 

 

  • 泊まりカバンの準備をして家を出て
  • 会社でバスの点検・アルコールチェック
  • 会社から配車場所の空港や駅までの回送中はバスガイドさんと打ち合わせ
  • 配車場所に着いたら添乗員さんと打ち合わせ

 

 

他にも細かい事はありますが、 家を出てから配車場所までのザックリとした流れです。

 

 

本日もご乗車ありがとうございました。